ダイエットでカロリーという概念は非常に大事な要素となっているのは常識ですが、、結局カロリーを意識しても、やせる人はやせるし、やせない人はやせない。カロリーって言葉から連想するイメージって「一日に最低何キロカロリーが必要」とか「この食べ物は何キロカロリー」とか「取り過ぎると太る」とか「カロリーは美味い」とか、そんなところでしょうか。イメージは湧いてくるけど結構曖昧な感じ。じゃぁ結局カロリーってなんなのよってことで気になって調べてみましたら、カロリーとか、栄養学とか、あぁそんな感じなんだなーってのが何となく分かってきたのでそんな話を書きたいと思います。
カロリーとは!?
まずカロリーを説明する前に、17世紀後半に発見された生理的熱量という概念を説明しないといけません。
生理的熱量 – Wikipedia
引用しようと思ったのですが、簡潔にまとまっていなかったのでwikipediaを読んだ私の理解を書きます。人間って体温があるじゃないですか。平熱が36.5度ってヤツ。人間の身体は常に熱を発生させてるので、人間の体内でも燃焼と同じ事が起こってるはずだと昔の人は考えたんですね。燃焼ってのは物質を燃やすと化学変化が起きるアレです。そんなイメージから生理的熱量という概念が生まれて、後に偉い人たちがそれを裏付ける証明をどんどんしていって、現在ではほぼ確立した考えのようです。
そしてカロリーです!
カロリー – Wikipedia
1824年ニコラス・クレメントが、「水 1 kg の温度を1℃上げるのに必要な熱量」をカロリーと名づけた。
なるほどなるほど、カロリーという単位は元々は水の温度を上げる時に必要な熱量として定義されたものだったんですね。この時点では人間やダイエットは一切関係なし! それでこのカロリーという単位は、先に説明した生理的熱量の概念を表す単位として用いられていく訳です。人間が食べ物を食べて、胃で消化され、腸で吸収され、それが体内で化学変化して熱に変換される、そんなイメージで昔の人は考え、研究して、その考えの正当性を確立していったようです。
しかし、現代のダイエットと密接に結びついているカロリーについて考えると、結局なんだか曖昧ですよね。食べ物が人間の体内でどのように処理されてるかなんて、個人差がありすぎて明確なことは何も言えない訳ですし、現時点でカロリーという概念はただの指標に過ぎないということが分かります。カロリー計算も、現状は食品の成分から全て計算で出すようなやり方に変わっているようです。各食品メーカーも、本当にその食品がその成分なのか、その食品自体を調査することはしておらず、その食品で使っている成分量から計算しているだけと思われます。なので商品に「何キロカロリー」とか書いてますが、あれは計算で出したもので、実際に調べたら誤差があるかもしれない、そんな曖昧なものかもしれないという認識でいるのがより良いんじゃないかと考えています。。
栄養学もその学問が生まれてからまだ200年も経ってないみたいですし、現時点では他の研究対象と比較すれば盛んに研究が行われている分野でもなさそうです。技術の進化で食べ物を分子レベルで分解してその要素をカテゴリ分けすることは出来てるんだと思いますが、では各栄養素がどのように身体に作用してるかなんて、具体的には何も分かっていない状態なんだな、と私は理解しました。
上記の記事は、最近話題の完全食品「ソイレント」ですが、何故このような、一見すると怪しげな健康食品を投資家たちが注目してるかというと、日本以上に巨大な健康食品市場があるアメリカで、結局色々試してみたけどどれも効果がよく分からないし、全部眉唾な商品に見えていたところで、このソイレントが出てきたからだと思うんですよ。ソイレントを作ったロブ・ラインハートは、栄養学などを独自に調べた結果、栄養学で言われていることが非常に曖昧だと感じたようで、彼の独自の調査で、明確に人間の身体に必要だと科学的証拠と根拠のある成分のみで作ったのがソイレントのようです。ソイレントが本当にそれのみで生きられる完全食品であるかはやはり眉唾だとは思うのですが、そのソイレントを作るに至った発想が支持されてるのだと思います。みんな既存の栄養食品のうたい文句に、飽き飽きしてたんでしょう。
日本も同じ状況ですよね。本当に効くかどうかも分からない健康食品が深夜の通販番組でしきりに宣伝されてます。色々試した健康食品マニアの人もいるんじゃないかと思いますが、なんとなく最初は効いたような気がしてたけど、飲み続けてると結局そんなに体調変わってないなと感じた人、多いんじゃ無いでしょうか? 私とかはビタミン剤とか、栄養ドリンクとか色々ありますが、あれで健康になったり元気になったりと実感したことは一度も無いです。栄養ドリンクとか、疲れが貯まってる時に何度も飲みましたが、一切効いた記憶が無いです。
そんな訳で結論としては、栄養学はまだまだ分かっていないことが多い発展中の学問なのだ、ということです。結局栄養学とかで食べ物を考えるよりも「好きな食べ物を手作りして、適切な量だけ食べる」のが一番いい健康法とダイエットなんじゃないかなと、そう思うのです。