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私と妻の味の感じ方がかなり違う

「味覚は人によって違う」ということはほぼ常識だと思いますが、では違うことをどのように理解して料理に活かせばいいのか? という点についてはまだまだ論じられていないように思われます。私は、人の味覚について常々考えているんですが、まだまだ漠然としている状態です。

味覚について考える時、料理の感想を妻と話し合うのがとても参考になります。単純に美味しかっただけでなく、もっと掘り下げて色々聞いていくと、自分と味の感じ方がとても違うことに気がつきました。それは、成長した環境の違いとか、文化的な背景の違いとか、そういうことではなく、もうちょっと人間の生理的な違いです。今回はそのことについて書きたいと思います。

例えば私も妻も、長ネギが大好きだったのですが、最近私はネギアレルギーがあることが分かりました。生の刻んだ長ネギなどを食べると、ほぼ間違いなく口の中や喉がイガイガするんです。イガイガするのは、食べてからもう数分以内です。イガイガになってしまうと、短くて1時間、長くて6時間以上喉がイガイガしたままになってしまいます。若い頃もイガイガになることは多々あったのですが、ネギが原因だとは全く気づいていませんでした。イガイガしたままだと、仕事にも趣味にも全く集中出来なくなってしまうので、ほんと気がついて良かったです。

一方妻ですが、どんなに生の刻みネギを食べても全くイガイガになることはなさそうです。というか食べ物を食べて、そういう状態になることはないそうです。これは私に「深刻じゃないけど弱いアレルギーが多々ある」ということなんだと思います。アナフィラキシーショックなどの死に直結するようなアレルギー反応じゃないし、本人も意識しないと分からない程度のアレルギーですが、こういうのって実は気がついてないだけで、意外と多くの人が弱いアレルギーを持ってるんじゃないでしょうか。

私はとりあえず長ネギはイガイガの原因として確定なのですが、他にも色々ありそうです……それらを全部排除出来たら、もしかしたら常に快適な体調が得られるのかもしれません。私、地味に体調悪い、みたいなこと多いんですよね……。

次は、卵かけご飯を妻と食べていた時のことです。私の場合、卵かけご飯を食べていると、最初に醤油をかけてちょうど良い味になったと思っても、卵かけご飯を一口二口と食べ進めていくと、何故か味が薄くなってしまうんです。なのでちょっとずつ醤油を追加しながら食べるのが私の中で普通のことでした。しかし、このことを妻に話してみると、食べてると味が薄くなるということは一切無いとのこと。これは私の中でここ数年で一番の発見です。たぶん、アレルギーとなにかしらの関連があるんじゃないかと考えてますが、私の味の感じ方は人と大きく違ってる可能性があります。恐らく妻の方が普通の人の正常な味覚なんだと思います。

このどんどん味が薄く感じてしまう現象は、とろろご飯でも同じことがおきます。なんでしょうか、特定の食べ物に反応して、味覚を感じるための味蕾がどんどん閉じていくようなことが、私の舌に起こっているのでしょうか。今はその事実に気がついただけで、原因とか解決策とかは何も分かっていない状態ですが、味覚をより深く理解するためのヒントになりえるんじゃないかと、私は考えています。

他にも、私と妻の味の感じ方の違いを挙げていきましょう。妻は私が作るクリームパスタが大好きなのですが、実は私はあまり好きじゃありません。クリームの濃厚な味が一本調子で口の中に続くので、どんどん気持ち悪くなってしまうんですよね。

カレーも違います。私の場合は最初にご飯とカレーを全部混ぜてしまうと、これも卵かけご飯と同じようにどんどん味を感じなくなってしまう傾向があり、ご飯とカレーをちょっとずつ混ぜながら食べるのが好きです。でも妻は、先に全部混ぜてしまっても混ぜなくても、美味しく食べてるみたいです。そういえば、私丼物って実はあんまり好きじゃないんですが特に麻婆丼が好きじゃなくて、ご飯と麻婆豆腐別々に食べさせてくれよ! と常々思ってたんです。今考えてみれば、その原因はやはりご飯と麻婆が食べ進めるうちにどんどん混ざっていき、そうなると味を感じなくなって、美味しく食べ続けることが出来なくなるので、好きじゃなかったんだなと今やっと理解出来ました。

そういえば私、漬け物が好きで白米と漬け物を口の中に放り込んで、漬け物を噛んだ時に急に塩味を感じるあの感じが好きなんです。口の中で同じ味がまんべんなくあるよりも、味が薄い部分と濃い部分が混じり合った状態が好きなのかもしれません。これは文化的な要因なのか、生理的な要因なのか、どちらでしょうか。私は後者のような気がしてます。

こんな調子で味覚について考えてる私ですが、「人によって味覚は違う」ということをもっと深く理解して、更に料理に活かせたらいいなぁ、と常々考えています。

もし、この文章を読んで、「私も同じだ!」と思う人や「私の場合はこうだ」ということがある人がいたら、色々な事例を集めてみたいので、是非声をかけてください。

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