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続・麻婆豆腐の迷宮に迷い込んだ

以前にこんな記事を書きました。→麻婆豆腐の迷宮に迷い込んだ

この時は結局迷宮を彷徨ったままだったんですが、今年になって、急に、この迷宮を脱出できました。今年の3月頃までは、砂糖で甘みを足したりしてそれっぽい味に仕上げてたんですが、ずっと「なんか違う……」という思いを抱えたままでした。

それが急に開眼したのは、今年の3月に古くからの友人たちを自宅に招いて麻婆豆腐をふるまった時です。ひとりがこう言いました。「大場さんの麻婆豆腐は昔と変わった」。本人は、本格的な味へのこだわりをなくして日和ったみたいな雰囲気で言ってたんですが、その言葉を受けて、「あれ? 俺の元々の麻婆豆腐ってなんだっけ?」と考えるようになったのが迷宮脱出のきっかけになりました。なんも意識してないだろうけど、マジ友人Kありがとう。

その後に、麻婆豆腐を週2~3回食べてた頃のレシピを意識して作ってみたんです。余計なものをいれずに、基本に忠実なレシピで。そしたらですね、びっくりするくらい昔の通りの、自分の大好きだった麻婆豆腐の味になったんです。そこで気が付いたんです。自分の麻婆豆腐を美味しくしていなかった原因が……。それは、単純に「甜麺醤を入れすぎたた」だけだったのです。甜麺醤入れすぎると、味がすっきりとしない、もさっとした味になるんですよね。

それではなぜ、甜麺醤を入れすぎてしまうようになっていったのか、あくまで想像でしかないんですが、経緯を考えてみたいと思います。

元々、「調味料は目分量で入れるのがカッコイイ」「大匙小匙なんて使うのは素人」みたいな価値観が若い頃にあって、調味料は目分量で料理をしていたのですが、過去、甜麺醤の量は「豚ひき肉300gに対して、ティースプーンでもりっとすくって3杯入れる」みたいな感じでした。1杯は結構もりっとすくってたので、これが結構多いイメージでした。その後、ニコニコ動画に料理動画を投稿するようになって、料理の活動が広がっていく中で、レシピを作ることを意識するようになってました。ティースプーン1杯=大匙1、みたいな脳内変換がされてったと思うんですよね。この時にちゃんと計量スプーンを買って、実際に使ってみたりしてたら、こりゃ多すぎるってことに気が付いてたと思うんですけど、まぁそんなことしませんでしたね。アホだったので……大匙1って相当多いぞマジで。

という訳で、豚ひき肉100gに対してだいたい小匙1弱くらいの量を入れると、自分の理想の麻婆豆腐の味になりました。もし、この記事を読んでくれているあなたも自分の作る麻婆豆腐の味が「味がすっきりとしない、もさっとした味」と感じているなら、それはもしかしたら私と同じように甜麺醤を入れすぎているかもしれません。その時は、ぜひ甜麺醤を少なくしてみるのを試してみてください。私はこの甜麺醤入れすぎという事実に気が付いてから、ほぼ100%美味しい麻婆豆腐が作れてます。

とりあえず最近作ってる麻婆豆腐のベースレシピを書いておきますね。

麻婆豆腐ベースレシピ(1人前)
・豚ひき肉 100g
・豆腐 半丁(1丁でも可)
・ネギみじん切り(適量、大匙1くらい? あるいは好きなだけ入れろ)
・ニンニクみじん切り(小匙1くらい、好きなら好きなだけ入れろ)
・水 150cc?(計測してないからここちょっと不安)
・醤油 小匙1
・鶏がらスープの素 大匙1(ユウキ食品のを使ってます)
・水溶き片栗粉 適量(好きなとろみになるまで入れろ)
・花山椒ホール 適量(粉よりホールの方が絶対上手い、好きなやつはしびれるまで入れろ)
※各分量は多少ぶれてもOK

最近は麻婆豆腐にスライスチーズとかとろけるチーズとかを入れるのにハマってるんですが、それはまた別の記事で。
あなたがよき麻婆豆腐ライフを送れますよう、祈っております。

風味を自在に操るための基礎知識

料理の味において、五味と同じくらい重要な要素として「風味」があります。鼻つまんで食べると、何の料理なのか全く分からなくなることってありますよね。これは、鼻をつまむことで、口の中から鼻に抜ける風味を感じることが出来なくなるからです。この現象からも分かる通り、我々が味だと感じているものは、殆ど風味によるものだと言っても過言ではありません。そのくらい、料理の味に対して、風味は大事な要素です。

ただ、それだけ風味は大事な要素のはずなのに、風味についてどう考えていけば美味しい味を作れるのか、全く情報がありません。なので、私の中にある風味についての基礎知識を、書いていきたいと思います。名付けて「風味を自在に操るための基礎知識」です。

風味とは

まず、風味とは何ぞや? というところから簡単に説明しておきたいと思います。冒頭でも少し書きましたが、風味とは、口の中から鼻に抜ける香りの事です。ここで大事なのは、鼻から空気を吸って感じる香りと、口の中から鼻に抜ける香りは、人間にとって全く別の感じ方をする、ということです。これは何となくは理解してても、明確に違いを意識している人は少ないと思うので、前提として伝えさせてください。

ちなみに、香りの専門分野の用語ですと、鼻から空気を吸って感じる香りのことは「オルソネイザル」と呼び、口の中から鼻に抜ける香りのことは「レトロネイザル」と呼ぶそうです。この辺りの話は、以前も紹介した「美味しさの脳科学:においが味わいを決めている」に詳しく書いてあります。

風味を強くする食材

風味を強くする食材はいくつかありますが、特徴的なのはネギ・生姜・ニンニクなどの香味野菜と言われる野菜たちです。これらを料理に入れるだけで、いまいちだった味がパッと美味しくなったりします。これは、明らかに風味不足だった料理に対して、風味がアップすることで美味しくなったという現象です。カレー粉なんかも、一気に風味が増すので、大体の料理は美味しくなる訳です。

ちなみにインドカレーのコツで「味がいまいちなら塩を入れろ、塩が味の決め手だ」なんて言われますが、これは何故かを考えると、カレーはスパイスの塊みたいなものなので、風味は十分に備わっているのです。なので、もし味がいまいちだと感じなら、残る足りない要素は塩だ、という訳ですね。

風味に関する注意点

風味をアップすると料理は美味しくなる、それは間違いないのですが、実は諸刃の剣でもあることは抑えておかないといけません。例えば大葉、大葉の風味が苦手な人って結構多いですよね。でも、大葉の風味が死ぬほど好きな人もいます。つまり、風味を強くし過ぎると、苦手な人も多くなってくる、ということです。風味を強く利かせる料理を作るならば、料理を食べてもらう人の趣味嗜好なども考慮しないと、せっかく作ったのに食べてもらえない、ということにもなりかねないので注意が必要です。

……という訳でここまで風味に対して詳しい人なら大体知ってることを書いてきましたが、次からが本記事の本番です。風味を自在に操るための基礎知識、です。

風味を自在に操るための基礎知識

世の中には米、小麦、肉、魚、野菜などなど多種多様な食材がありますが、調理の仕方によって、風味が強くなったり弱くなったりします。どうすれば風味が強くなるのか、弱くなるのかを食材別に意識することで、風味を自在に操ることができるようになります。自在に操るためのポイントは「火を通すか、通さないか」です。

穀物

日本人の主食、お米は「火を通すと風味が増す食材」です。炊き立てのご飯なんかは風味に溢れていてそれだけで美味しく食べれるものですが、日本人が大好きなおこげ、これは米に火が入り、メイラード反応することで風味がアップして、美味しくなる訳です。

メイラード反応 – Wikipedia

小麦も同様に、焼き立てのパンが美味しいと感じるのは、メイラード反応で風味がアップするからです。焼きとうもろこしが美味しいもの同様です。これらから分かるのは、穀物類は基本的に火を通すと風味がアップするということです。

葉物野菜

レタスやほうれん草など、サラダによく入っているような葉物野菜、これらは明らかに火を通すと風味がダウンします。スープに入れてぐだぐだに煮ると、風味があるようなないような感じになってしまったという経験のある人は多いのではないでしょうか。また、穀物類のようなメイラード反応による風味アップを試みても、だいたい焦げ臭い感じになって風味をアップするどころではなくなるでしょう。

香味野菜

ネギ・生姜・ニンニクなどの香味野菜は、火を入れても入れなくても、どちらでも風味が強いです。比較するのであれば、ニンニクなどは火を入れると風味がマイルドにはなりますが、やっぱり風味は強いです。

根菜

玉ねぎ・ジャガイモ・サツマイモなどの根菜は、火を通すとメイラード反応で風味がアップするものの代表格です。玉ねぎを炒めた飴色玉ねぎなんて、その代表格です。揚げたジャガイモも美味しいですよね。

肉・魚

肉や魚は、生のままだと殆ど生臭い感じしかしないと思いますが、基本火を入れると一気に風味がアップします。これもメイラード反応ですね。ステーキとか焼き魚とか、火を入れた焦げの美味しい風味がほんとたまらないです。

調味料

醤油や味噌などの調味料は、基本的に火を入れると風味が弱くなります。味噌汁を作る時にぐらぐら沸かせるな、とはよく言いますが、これは火を入れすぎると味噌の風味が飛んでしまって美味しくなくなるから、ということです。醤油なんかも火を入れると風味が飛んでしまうので、煮物なんかのレシピでも、火を止めてから醤油をさっと人回しするものがよくありますが、それは醤油の風味を強くしたい、ということです。

風味を自在に操るための基礎知識まとめ

ここまでの情報をまとめますと、以下のようになります。

・火を通すと風味がアップする食材
穀物類
根菜
肉・魚

・火を通すと風味がダウンする食材
葉物野菜
調味料

・火を通しても通さなくても風味が強い食材
香味野菜

他にも食材は多種多様にありすぎて、細かくは書ききれませんが、上記の事を意識しておけばだいたい大丈夫。味がいまいちだなと思う場合、それは風味が足りないかもしません。そんな時、何故風味が足りないのか、どうすれば風味がアップできるのか考えて料理をし続ければ、いずれは風味を自在に操れるようになり、もっと狙って美味しい料理が作れるようになるはず。お試しあれ~。

資格試験の取得に苦労してた新人を無事合格まで導いた話

うちの会社はネットワークエンジニアの会社なのですが、新人が入社したらまず最初の目標として、CiscoのICND1取得を頑張らせます。そんな中、別のチームでICND1の取得を目指している新人Nくんがいたのですが、話を聞いてみると、どうも二か月間も勉強してて、しかもその間に5回受験して5回落ちてるとのこと。Ciscoの資格って、一回受験する受験料がすごい高いんですよ。ICND1を一回受けるだけでも約2万。つまり彼、5回受験してるってことは既に10万円無駄にしてるってことです。そんなに受けてもしかしたら自暴自棄になってるんじゃ……とか思いました。ICND1は、ネットワーク未経験者でも資格に受かるだけなら一か月勉強すれば受かる程度の難易度です。なにかがおかしい。なので「これはなんとかしてあげないと彼が可哀そう」と思い、動くことにしました。

事前情報収集


まず彼の周辺で何が起きているのかを調べるため、情報収集からはじめました。5回受けて5回落ちたってことですが、何点で落ちたのかってのを確認すると、どうらやギリギリのところで落ちてた模様。800点前後は行くものの、今一歩及ばす不合格、ということのようでした(ちなみに合格点は830点くらい)。

そんな中、Nくんのチームのみんなも親身になって色々アドバイスしていたのですが、複数の人が色んな勉強法をアドバイスしてたんです。これは完全に良くないやつです。勉強法も定まらないまま、更に色んなアドバイスを言われたら、言われてる方はもう頭の中は大混乱です。結局どうすれば合格できるのか、全くイメージが出来ない状態に陥ってたはずです。こんな状態でやる気が出る訳ありません。このタイミングではNくん、「試験に受かっても受からなくてもどっちでもいいや」って感覚になってたと思います。そんな感じだったので、Nくんは完全に困ったちゃん扱いになってました……。

また、Nくんは完全に勉強の仕方を知らないタイプの人だろうなと感じました。20歳そこそこの人だし、厳しい受験戦争とかも潜り抜けた経験がないようなので、無理もありません。私も昔は勉強の仕方を全く知らない人だったので、彼の気持ちがすごい分かります。

という状況を踏まえて、具体的なアクションを取っていきました。

(ちなみにこの時点での私が考えてたことは、「人を育てる理論を色々勉強してたけど、彼で実践できるぜわくわく!」みたいなことでしたw Nくん完全に実験台ですw)

信頼関係を作る


まず最初にやったのは、Nくんと信頼関係を作ることです。どんなに良い勉強法でも、結局は信頼してる人からのアドバイスでなければ大体実践してくれません。素直に私のアドバイスを聞いてくれるようにするためには、信頼関係が必須だと考えました。

私はNくんからすれば会社のだいぶ上の方の人で、「よく分かんねぇけどあの人すげぇんだろうな」みたいな印象になってたと思うんですが、まずは軽い感じで話しまくることにしました。試験勉強のこととか聞きつつ、彼の意見は絶対に否定せずに、とにかく理解を示す、これを続けました。でもそれだけだと堅苦しくなるので、趣味のこともガンガン聞いたりして、信頼関係を作る様にしました。そんな感じで話してると、自分の本音をいっぱい話してくれる訳ですよ。普通の会社の上司とかに言ったら絶対怒られるような本音も話してくれました。Nくんと会話をはじめて、2~3日くらいで大体信頼関係築けたなって感じました。

という訳で次は具体的な勉強法についてアドバイスする段階にいきました。

合格するためにアドバイスした勉強法


Nくんは、そもそも試験のための勉強というのはどうすればいいのか分からないって状態だったと思うし、それに加えて色んなアドバイスを言われて頭が混乱してる状態になっていたので、勉強法をがっつり絞ることにしました。勉強方針は、以下のようなアドバイスをしました。

Ping-tの模試モードを実施→間違えた問題は必ず金に戻す。これだけをひたすら繰り返す。
②毎日の模試モードの結果をエクセルにまとめる
③問題を解く時は、正解の選択肢は何故正解なのか? 間違いの選択肢は何故間違いなのか? を考えるようにする
④絶対に間違えないぞ、という意識で問題を解く
⑤問題を回答する時は、解いている問題の解答に自信があるのか、それとも自信がないのかを意識する
⑥問題の中で、分からない単語や思い出せない単語があれば、その都度調べる

具体的な勉強法は①と②のみで、③~⑥は考え方とか意識とかの話です。

何故勉強法はPing-tの模試モードだけに絞ったかというと、勉強する範囲が広すぎるとやる気を失ってしまうと感じたからです。試験の点数自体は惜しいところまでいってるので、このタイミングで黒本などの参考書を使って一から勉強しなおす、なんてやっても絶対にやる気がでません。そもそも参考書は勉強法を分かってない場合だと、ただ読んでるだけになって全然記憶に残らないので、勉強してるって実感が持てないはずです。今彼に必要だったのは、勉強して効果が出ているという実感です。そう考えると、模試モードの点数が上がっていけば「勉強の効果が出ている」という実感に繋がり、徐々にやる気も出てくるんじゃないかと考えました。また、模試モードをやるのは1日で3回だけで良い、むしろそれ以上するな! ということも決めました。

②の結果をエクセルにまとめる、というのも、日々の結果がどう推移しているのかを実感するために、記録を付けてもらいました。

③~⑥に関しては、ただ問題を解いているだけだと問題の形や雰囲気を覚えてしまって、ちゃんと理解しきれないので、そういう意識でやるんだよってのを伝えました。

あと、毎日の試験結果を報告してもらって、結果について簡単に話し合うようにしました。これもNくんの下がりまくったモチベーションを上昇させるのに大事だと思ったからです。結局やり方だけ教えて後はひとりでやってねって感じだと、絶対気持ちが続かないんですよね。なので、絶対に毎日の結果について話し合うようにしました。

そんな訳で上記のような方針をNくんに指示し、勉強をしてもらいました。ちなみに再度ICND1を試験を受けるまで、残り3週間。この3週間でどのような推移を経て、試験に合格したかも書いていきます。

第1週目


最初は2日間は、全60問中正解が50問前後程度という感じでした。しかし、週の後半くらいになると、平均正解数が55問前後と上がってきたのが分かってきたので、やはり勉強方法をPing-tだけに絞ったのは正解でした。

また、週の後半くらいからNくんの意識にも変化が見られました。私からは何も言ってなかったんですが、間違えた問題をwordに張り付けて記録し、何で間違えたかを考えてコメントを付けるようなことをやりだしました。自発的にこうした方がいい、みたいなアイデアを考えて実践してくれることなんて、今までは無かったはずです。この自発的な変化を感じ時、やっぱり人は環境を整えれば、自発的に動き出すようになるんだなと実感しましたね。この変化は超嬉しかったです。

第2週目


2週目の前半は、58問正解という結構惜しい点数をたたき出すようになってきました。1週目の結果から推移を見てみると、上がったり下がったりはしてるものの、徐々に正解数の平均が上がってるのが分かりました。このまま頑張っていこう! と話したりしてたんですが、なかなか60点満点が出なかったので、結構心配だったんですが、2週目の後半から、いきなり60点満点がでるようになってきました。この時点で私の中ではほぼ試験合格を確信してましたね。中途半端な理解では絶対満点は出ないからです。

その後も満点は出ないにしても、絶対に55問以上の正解率を出すようになっていました。また、この週の変化としては、模試モードは1日3回でいい、と話していたんですが、勝手に4~5回やる日が増えました。これは、結果が目に見える形で伸びてきたおかげでやる気がアップし、自発的に勉強する、という意識に変えさせることができたんだなと感じました。

第3週目


3週目の前半は、今度は満点がなかなかでなくなってきました。ただ、正解数が58問前後という感じで、間違えても1~2問、みたいな状態が続きました。これも想定通りで、一度満点が出たからと言って、全ての問題を記憶できてる訳ではないです。ちゃんと理解してないけどなんとなく正解してしまってる問題とか、そういう問題をあぶりだすのにひたすら模試モードを続けてもらいました。

そんな感じに模試モードを続けてもらったら、満点が1日3回も出る日があったりと、もうこの週末に試験受けても大丈夫だなって感じになってきました。本人もまだ100%ではないけど、かなりの自信がついてきてたはずです。

そして受験……


まぁ既にタイトルにもあるから結果は分かり切ってるんですが、Nくんは無事ICND1を合格してくれました。私としては、合格してこそ自分のアドバイスが正しかったという証明になるので、合格が確定するまではドキドキでしたが、合格の連絡が来てほっと一安心するとともにガッツポーズですよ。あーやっぱりね、みたいなw

合格までのアドバイスのまとめ


結局私がしたことって、大雑把にまとめると以下のことだけなんですよね。

①信頼関係を築く
②試験方法を大胆に絞ってあげる
③模試の結果について毎日話し合う

一番難しいのは①の信頼関係を作るところかなって気がしますね。そもそもここに失敗したらその後も全部アウトですし。信頼関係を築いたら、もう勝ち確定ですよ。それで、後は勉強するための環境を作ってあげたら、人は勝手に勉強しだすんですよ。これが実践できたのも、自分もすごい勉強になりましたね。

やっぱりですね、その人にあった勉強の仕方ってのが絶対あるはずなんですよ。参考書をガーッと読んでまとめてから練習問題を解くやり方が得意な人もいますし、Nくんみたいに練習問題を軸にした方がいい人もいる。人それぞれなんですよね。

人に物事を教える時、今の私の大前提として「能力の低い人なんてこの世に存在しない」って思ってるんですよ。色んなボタンの掛け違いで、能力が低くなってしまってるし、能力が低いと判断されてるだけなんです。なので、私のような部下を教育していくような立場の人間としては「自分の教える能力が低い」って思わなくてはいけないんです。絶対に人のせいにしちゃいけないんです。もちろん教えて貰う側も「あいつの教え方が悪い」なんて思ってはいけないんですが、なんというか教育の問題って、やっぱり教える側の能力が不足してるのが問題なんじゃないかって思ってます。

私も今回はたまたま上手く行ったのですが、同じやり方で別の人に上手く行く保証なんてない訳ですから、人に合わせて、やり方を考えていきたいですね。今後もまだまだ試行錯誤です。

まな板買い替えで迷ってるなら「ゴムまな板」がすごくいいぞ

まな板、私は断然木のまな板派だったんですが、IHに目覚めてから最新技術で作られたキッチン道具を常に探すようになった私は、まな板も最新技術のものに切り替えたくて色々探してたんです。

もちろん樹脂製のまな板あたりが定番だと思うんですが、樹脂製だと包丁をトントンした時の音がキツくて、ちょっと包丁が欠けそうで嫌だなぁと思ってて、候補からは外してました。

そんなな中で見つけたのが、ゴム製のまな板です。Amazonのレビューみたら、水捌けも包丁の当たり具合も良さそうで、ゴム製のがまな板業界の最新まな板かは不明ですが、買うことに決めました。

買ったのは、以下の2つ。

大きい通常サイズと、使い勝手がいいミニサイズが欲しかったのです。形としては角が角ばってる朝日クッキンカットのが良かったのですが、朝日からは小さいサイズのゴムまな板売ってなくて、ミニまな板はキッチンタイムのにしました。

ちなみにゴムまな板、ネットで探すとこの二社しか販売してないようで、まだまだ業務用メインでしか使われてない商品なのかなと思いました。

ゴムまな板のメリット

まず包丁の刃への当たり具合ですが、樹脂製のような甲高い音もせず、木のまな板と同じような感覚で包丁が使えます。これにはすごい満足です。

次にすごくいいと思った点は、形が歪まないこと。木のまな板だとどうしても水につけたりしておくと形が歪んでしまうんですよね。木のまな板は歪まないようにちゃんと管理するのも骨が折れるので、これはゴムまな板にしてすごい良かった点です。包丁でトントンしても全然ガタガタしない、これだけでかなり料理中のストレスが軽減されます。

後は水捌けもよくて、色もあんまり染み付かないので、これもいい感じです、ちなみに色が染み付いたら、ヤスリで表面を磨けば大丈夫らしいです。まだやったことはないんですが、数年後にやるかも。

ゴムまな板のデメリット

一応デメリットかなと思うのは、木のまな板に比べて多少重いこと。私は男なので平気ですが、女性は重くてちょっと嫌って人は多いかもしれません。

ただ、この重さが安定感を出している側面もあるので、何を重視するかなってとこですかね。

あとオシャレさとかの楽しみは一切ないところですかね。

ゴムまな板はいいぞ

そんな訳で、新しいまな板を考えてる人にはゴムまな板をオススメします! それでもし私が次にまな板を買い替えるとしたら、センサー付きで食材乗せたら名前や重量が出たりするような、スマートまな板ですかね。コンセプトモデルみたいのはネットで見ましたけど、一般販売されるのは当分先でしょうね。

iPadっぽいデザインの万能まな板「Almighty-board」 – GIGAZINE

食生活をまるっと管理してくれるスマートまな板「Prep Pad」|ギズモード・ジャパン

IPアドレス計算機を作りました

ipaddress

最近PHPのプログラミングが唐突に理解できたのでプログラミングにハマってるんですが、IPアドレスの計算ができるWEBページを作りました。

IPアドレス計算機 | IP Address Calculator (IPv4)
http://zassinojunin.jp/php/ipaddress_calculator.php

私の本業はネットワークエンジニアで、たまーにIPアドレスの計算をすることがあるんですが、どこのサイトも一個のIPアドレスしか計算できなかったり、IPとビットマスクを入力するフォームが分かれてたりと、なんか使いづらいなとずっと思ってたんです。

それで最近の仕事で、IPアドレスの計算を何百個何千個みたいな単位で計算する必要がある業務があって、これはとても一個一個計算していくのは無理だと感じて、最初はエクセルとかでなんとか計算してたんですが、これやっぱりWEB上でできたらいいよねと思ったのがきっかけです。

IPアドレス計算機の特徴

今回私が作ったIPアドレス計算機の特徴は以下の3つです。

・複数のIPアドレスの計算を一気にできる!
・入力する値がサブネットマスク表記でもビットマスク表記でも、どちらでも変換できる!
・計算結果が表形式で表示される!

まず「IPアドレス 計算」で検索できるサイトでどこも複数のIPアドレスの計算ができるところが無い。これが一番やりたかったことなので、ほんとうれしいです。尚、入力フォームには2000文字の制限をかけています。あんまり一気に計算してサーバーに負荷かかったら嫌だなと思いまして。ちなみに2000文字だと、約100個くらいのアドレスが一気に計算できます。

次に、サブネットマスク表記(255.255.255.0)でもビットマスク表記(/24)、どちらも計算できるのはこれも超うれしい! しかも混在可能! どこのサイトもどっちかの表記でしか入力を受け付けてなくて、不満だったんですよねー。

次、計算結果が表形式で表示される! これも超うれしい! これの何が嬉しいかというと、エクセルとかに貼ってデータをローカルで再整理しやすくなるんですよ。ほとんどのIPアドレスが計算できるサイトは、ローカルで編集するための二次利用を考えてないので、これも実現したかった機能のひとつでした。

IPアドレス計算でやりたかったことはほぼ今回のやつで実現できたので、ほんとプログラミングに目覚めて良かったと思ってます。

IPアドレス計算機で計算できる項目

このIPアドレス計算機で表示できる項目は以下の10個です。

・IPアドレス ビットマスク
・IPアドレス サブネットマスク
・ネットワークアドレス
・ブロードキャストアドレス
・IPアドレス数
・ホストアドレス数
・ホストアドレス範囲
・クラス
・アドレスタイプ
・ワイルドカードマスク

他の計算サイトだと、IPを2進数とか16進数にして表示してたりするんですが、あれってあんまり需要ないかなと思って今回は省いてます。自分がこれが表示されてたらいいなと思う項目を全て表示させました。

PHPで作った過程

作ろうと思い立った当初は一個一個のアドレスをちゃんと計算するプログラムにしようと考えてたんですが、PHPのライブラリでPEARってのがあって、それを導入するだけで簡単なコードで計算できるのが分かったので、PEARのNet_IPv4を使っています。

・Net_IPv4
https://pear.php.net/package/Net_IPv4

PEARのインストール方法に最初は上手くいかなかったので戸惑ったのですが、ここのサイトを見てやっとできました。

・さくらインターネットでPHPのPEARをインストールする – ysklog
http://ysklog.net/server/1668.html

他のサイトだとなんだか情報が古いみたいで上手くインストールできなかったので、こちらのサイトの記事見て上手く行った時は「ありがとう! ありがとう!」な気持ちでいっぱいになりました。

実際にプログラムする時は、こちらのサイトとかにお世話になりました。日本語で説明が書いてあるのでほんと感謝。

・Net_IPv4 – PHPプロ!マニュアル
http://www.phppro.jp/phpmanual/pear/package.networking.net-ipv4.html

そんで次は入力フォームから入力された値を分解して配列に入れたり、置換したうんたらかんたらして、なんとか完成。なんだ、PHP初めて間もない素人の俺でもできるじゃないか! って思いました。レベル的には超簡単なことしかしてないんですが、こんなに簡単に作れるなら本業の人なんかもっとパパッと作れるだろうに……なんで今までこのレベルのIPアドレス計算できるサイトなかったのかと疑問に思うくらいです。

そんな訳でもしかしたら入力された値によってはバグがあったり、間違った結果になることもあるかもしれませんが、気が付いたことなどあればご連絡頂ければ嬉しいです。ネットワークエンジニアの皆様、是非使ってみてください!

おむつ赤飯頂いたので、おむつ4種類をレビューする

omutsu
私事ではありますが、7月に初めての子供が産まれたんです。娘なんですが、いやーかわいい。自分の子供ってことでなおさらかわいいですね。そんなこんなで友人たちからお祝いを頂いたんですよ。おむつ赤飯を!

おむつ赤飯って単語を聞いた時、いったいなんのことか全く想像できなかったんですが、市販されているおむつを面白いアイデアで再パッケージングする商品が最近流行ってるみたいです。Wikipediaによれば、出産時のお祝いのアイテムとして考案されたアイデアが、日本にも輸入され、おむつケーキとしてヒットしたようです。流行り出したのは、ほんとここ数年のようですね。

おむつケーキ – Wikipedia

という訳でおむつ赤飯もその流れを組む商品のひとつなのですが、これは有名メーカーのおむつが4種類入ったパッケージになっていて、自分の好みのおむつがどこのメーカーのモノなのか、色々試せるという商品になってます。入っているおむつは以下の4種類です。

・パンパース
・メリーズ
・ムーニー
・グーン

今回は、このおむつたちを超個人的な目線でレビューしていきたいと思います! レビューのポイントは、おしっこ判定ラインの見易さと、マジックテープの留め具合、この2点に絞りました。それ以外の要素って、どのメーカーもそこまで変わらないんじゃないかと感じたので。

※おしっこ判定ラインとは!?
ほぼ全てのおむつは、赤ちゃんがおしっこするとおむつの中心にあるラインの色が変わって、おしっこしたかが分かるようになってます。リトマス試験紙みたいなのが入ってるんだと思います。

パンパース

panpa

・おしっこ判定ライン
黄色の太いラインなので、おしっこした場合に色の変化が分かりやすいです。

・マジックテープの留め具合
マジックテープ同士がくっ付く仕様になっているので、他のメーカーに比べて一番しっかり留まるのが好印象でした。

メリーズ

marys

・おしっこ判定ライン
おしっこのラインが3本あって、おしっこ判定が分かりやすいです。

・マジックテープの留め具合
マジックテープのくっ付き度が弱く、すぐに外れそうで心配な印象でした。

ムーニー

muni

・おしっこ判定ライン
ラインが薄いのと、ラインの延長線上に模様が入っていて、おしっこ判定が分かりづらいかなと思いました。

・マジックテープの留め具合
マジックテープのくっ付き度が弱く、すぐに外れそうで心配な印象でした。

グーン

gun

・おしっこ判定ライン
おしっこ判定ラインは2本だけど、細いからちょっと分かりづらいです。

・マジックテープの留め具合
マジックテープ同士がくっつかない仕様になっているので、上手くずらして貼る必要があるのはマイナスポイントかなと。

総評

おしっこ判定ラインとマジックテープの留め具合では、圧倒的にパンパースが良いと感じます。ただ、赤ちゃんによっては「このおむつだと被れる」などがあるようなので、赤ちゃんに合わせて選ぶのが良いでしょう。

そして、現在我が家で使っているおむつは……高級パンパース はじめての肌へのいちばんシリーズです!

これは普通のおむつよりも断然ふかふかして柔らかく、確かにちょっとお高いだけはあるなという感じです。普通のパンパースと同じでおしっこ判定ラインも見易く、マジックテープの留め具合もばっちりです。普通のパンパースでも問題ないとは思いますが、なんとなく良いものを使いたいという気持ちでこれ使ってます。

そんな訳でおむつ赤飯のおむつ4種類のレビューでした。赤ちゃんが産まれてどのメーカーのおむつにしようか迷ってる人の、参考になればと思います。

生の青唐辛子が出回りはじめたので、醤油漬けにしました

夏くらいになると、スーパーに生の青唐辛子が並び始めます。この時期を待ちに待っていた! 青唐辛子のあの青臭くて爽やかな辛みがすっごく好きなんですよね! 去年は青唐辛子の味噌漬けを作って超大ヒットだったのですが、今年はツイッターで誰かに教えてもらった醤油漬けをやってみたと思います!

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今回用意したのは、生の青唐辛子、大葉、ミョウガ、ニンニクの4つです。これを醤油に漬けこみます。

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大葉、ミョウガは粗くみじん切り。ニンニクはスライスにします。ニンニクも粗みじんでいいんですが、スライスにすると瓶の側面に張り付いた様子が見た目いい感じなので、スライスにします。

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青唐辛子は、頭の固い部分を落とします。

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そしたらこんな風に粗みじんにします。

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材料を全て切り終えたら、そのまま瓶に全部入れちゃいます。

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醤油漬けに使うのは、我が家の最近の定番かき醤油! 昔は色んな高い醤油とか試してはあれが美味いこれが美味いとかやってましたが、そういうのも疲れたので最近はもっぱらかき醤油オンリーです。

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ひたひたになるまで、なみなみとかき醤油を注ぎます。

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こんな感じで完成です! 側面に張り付いたスライスニンニクがいい様子してます! だいたい二日間くらい漬ければ十分と思います。豚しゃぶにかけたり、豆腐にかけたりと、醤油が合いそうなやつならなんでも美味しいです。炙った油揚げとかもいいですね~。

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ちなみに我が家では、優作鍋にキャベツを足した「優作二郎鍋」というやつにかけてよく食べてます。基本ポン酢をかけるんですが、その上からアクセント的にこの青唐辛子の醤油漬けをかけると超美味!!!

作ってみた後の感想

一番最初の材料写真だと、大葉が4枚しか映ってないんですが、大葉が4枚では全然足りませんでした。この瓶のサイズなら、10枚でも20枚でも入れてOKだと思います。あと、ミョウガとニンニクは多少蛇足だったかなと今は思ってます。ミョウガは醤油に風味が負けてしまって、笠増し以外の何物でもない感じです。また、ニンニクも好きな人はどんどんいれるといいと思いますが、私はこの醤油漬けでは、青唐辛子と大葉の二つをシンプルに楽しむのが好みだなと思いました。

次に作る時は、青唐辛子と大葉のみで醤油漬けしたいと思います! 青唐辛子が売ってる時期までには今の分、使い切ろるぞ! まーいずれにせよミョウガもニンニクも入れていいし、他の香味野菜(ネギ)とか入れてもきっと美味しくなると思うので、色々アレンジしつつぜひお試しを!

外食のオムライスが美味しくない問題について考える

オムライス、好きですか? 私はオムライスがあまり好きではありません。ただ、それは外食で食べるオムライス限定です。自分のうちで食べる、妻が作ってくれたオムライスは美味しくて好きなのですが、外食で食べるオムライスの美味しくなさにいつも絶望しています。今日は、外食のオムライスが美味しくない問題について考えていきます。

外食のオムライスが美味しくない理由

外食のオムライスが美味しくない理由は明白です。卵に、味が付いていないんです。外食のオムライスチェーン店や、昔ながらの個人の洋食店は、だいたい卵に味を付けていません。味の付いていない卵は、本当に美味しくない。外食のオムライスは、卵の上にケチャップや、デミグラスソースとなどが掛かってるのが定番ですが、ソースが掛かってない部分も多くて、あのソースが掛かってないトロトロ状態の卵を食べた時に鼻に抜ける気持ち悪い風味……最初の数口くらいは大丈夫なんですが、半分くらい食べ進めたあたりで、どんどん気持ち悪くなってきて、食べるのが辛くなってきます。

私もこれまで色んなお店でオムライスを食べてきましたが、有名オムライスチェーンあたりも、卵に味を付けていないので、食べていると気持ち悪くなります。古くからやっている個人店なんかも、卵に味を付けている店には出会った事がないです。唯一、ここのは美味しいとびっくりしたのは、銀座の資生堂パーラー。あれは恐らくバターとか生クリームをたっぷり使った贅沢なオムライスなんじゃないかと思います。

しかし、外食のオムライスが本当に美味しくないのであれば、人は食べなくなるはずです。なので、潰れずにちゃんと続けられているという事は、殆どの人はあの味の無い卵のオムライスに対して疑問を抱いていないはずです。ただ、そこに対して納得のいく考えが得られていないので、「みんなは外食の卵に味を付けていないオムライスを、美味しいと思っているの?」と聞けたらと思って、この記事を書きました。

実際にはみんなどう思っているんでしょうか?
考えられる可能性としては、この2パターンでしょうか。

・私の味覚の問題で、殆どの人は問題なく美味しく感じている
・実はみんなも半分くらいで飽きているが、そういう物だと思って食べている

これは単なる仮説です。味覚は人によって違うものですが、私と同じようなことを感じている人もまたいるはずです。もし同じこと思っている人がいましたら、「私も思ってた!」とコメント頂けたら幸いです。

オムライスの卵に味を付けて美味しくしよう

では美味しいオムライスにするための、卵に味をつけるやり方をご紹介しましょう。

一番簡単なのは「砂糖を入れて甘くする」です。砂糖を入れることで甘さが卵に足りない味を補ってくれて、すっごく美味しくなります。卵1個につき、小さじ1くらいですかね。もちろんもっと入れても美味しいです。この卵を甘くしたオムライスですが、ケチャップとの相性が抜群なんですよね。実はこれ、妻から教えてもらったやり方なのですが「オムライスの卵に砂糖を入れる」というと大抵の人は「えー?」って反応するみたいですが、絶対美味しいのでぜひ一度試して見て欲しいです。尚、甘い卵のオムライス、デミグラスソースとの相性は未確認ですが、味付けしてない卵のオムライスよりかはきっと美味しいはずです。鶏がらスープの素やコンソメスープの素で味をつけるのもありですね。甘さか、出汁の成分を加える、これがポイントです。

とりあえず美味しいオムライスを作るやり方は紹介しましたが、外食のオムライスが何故美味しくないまま世間に受け入れられているのか? この問題は今後も考えていきたいですね。

「コクと旨味の秘密」を読んで自分の「美味しい味の理論」と比べてみた

私の中には、「どんな料理もこんな風に考えて作れば美味しくなる」っていう理論があるんですが、それでは人にとって「美味しい」とはどのような状態なのかを最近ずっと考えてて、味覚について書かれている本を色々読んでいるんですが、この「コクと旨味の秘密(伏木亨:新潮新書)」もそのひとつです。コクとか旨味とかって、味を語る時によく使うけど、じゃぁ説明しろって言われても難しいですよね。この本は、コクや旨味について科学的な見知から解き明かしていこうという内容です。ただし、科学はまだまだ人間の味覚のメカニズムを100%解明出来てはいないので、最新の研究結果を参考に「コクや旨味はどのようなものであるか」を考えていく、そんな内容です。尚、この本は2005年に出版された本なのですが、美味しさを過去の人がどのように考えていたのかを考えるにあたって、非常に参考になる本だと思います。

この本の第5話で、興味深い箇所がありました。この作者は「コクというのは三層構造になっている」と考えているのです。第一層のコクがに美味しさにとって一番大事な存在となっており、第二層、第三層の要素が重なって、最終的にコクや旨味といった美味しい味を作り出す、ということです。この考え方、私の中の美味しい味の理論と発想が似ていたので、非常に面白いと考えました。ではその三層構造の概要を説明していきます。

コクの三層構造

第一層は「コアのコク」
この本ではコア(中心)のことを「コアーのコク」って表現してて、コアーって伸ばす表現は最近はあまり使わないんじゃないかと感じたので、「コアのコク」って書き方にしました。コクのコア(中心)となっているのは糖・脂肪・出汁の三つ。この三つは、マウスなどへの投与実験をしたところ、病みつきになってしまう現象が確認出来たそうです。つまり病みつきになるということは、生物にとって生きるために必要な要素である、と作者は考えたようです。

第二層は「食感、香り、風味」
第二層のコクとして作者は、食感、香り、風味を分類しています。これらは、人が美味しいと感じることに必須な要素ではあるのですが、食感や香り単体ではマウスへの投与実験で病みつきになる現象が出なかったので、第一層のコアのコクは別のものだと分類しています。あくまで第一層のコクと組み合わさることでより効果を発揮する、と考えたようです。

第三層は「精神性」
三層の「精神性」というと分かりにくいですが、簡単に言えば情報・知識・経験などといった要素のことです。人によって味の感じ方が違うのは周知の事実ですが、それらは情報・知識・経験などの差によって生まれます。ここの分類は、味覚という生理的な現象とはちょっと違う内容です。情報・知識・経験などの要素を考えるなら、もっと視覚とか聴覚とかの要素にも触れた方がいいんじゃないかなと思うので、たぶんこの作者的に元々考えていた内容は第一層と第二層だけで、この第三層は理論の体裁を整えるために追加した要素なんじゃないかなぁと想像しました。

ここまで「コクと旨味の秘密」に書いてあったコクの三層構造のことをご紹介しましたが、次に私が昔考えていた美味しい味を作るための理論との共通点を書きたいと思います。

私が考えていた美味しい味の理論

これは私が昔出した同人誌「料理の住人02 美味しい味の作り方」で既に書いた内容ですが、美味しさを作る時のベースになるのは、出汁(旨味)であると考えていたんです。

色んな料理のレシピを参考にすると、スープの素や出汁が大体の料理に入っている事に気がつきました。「出汁は料理の命」なんて言ってる料理人も多かったですし、実際出汁を入れないとなんとなく味気ない感じになってしまうことから、出汁の成分は美味しい味には必須なんだと考え、出汁こそが美味しい味のベースになっていて、その上に塩・砂糖・醤油・酢などの調味料を組み合わせることで、コクのある味、美味しい味が生み出されると私は考えていました。この「出汁が美味しい味のベースになっている」という考えは、この本の第一層のコクである「旨味」と一致します。また、味の構造が層になっている、という考え方も一致していて、これが非常に面白かったです。

私とこの本の作者の違いは、美味しさやコクについて、どこのポイントから考えをスタートするか、という点にあります。私は科学者ではないので、料理をする時の材料や調味料の共通点に着目して、パターンを導き出しました。一方で作者の伏木亨さんの場合は、仕事が大学教授ということなので、最新の科学研究の結果からパターンを導き出したと思われます。このように、美味しい味について考え出したスタート地点が全く違う人間の理論にも、また共通したパターンがあるので、これはすごい面白いと思います。

美味しい味を作るための理論

美味しい味についての研究は、多くの料理人や科学者たちがしてると思います。一流の料理人の中では、自分の中に作り上げた美味しい味を作るための理論が感覚的には完成してると思うのですが、それらを理論化するとなるとまた別の努力が必要になってくるので、色んな人が提唱している「美味しい味を作るための理論」をひとつにまとめ上げるという作業も、今後の美味しい味の解明に繋がるのではないでしょうか。

最近の私は五味五感の分類を軸にして、自分の中にある美味しい味を作る理論をまとめ直しているのですが、これも感覚的にはほぼ完成しているのですが、やはり具体的な形にまとめるのには、もう少し時間が掛かりそうです。

とりあえず下記に過去作った美味しい味を作るための構成要素を貼り付けておきますね。五味五感が、どのように美味しさを作っているか、分かるんじゃないかと思います。ただ、これも今となっては微妙に修正したいなぁと考えています。味の事を考えれば考えるほど、理論に修正が必要になってくるので、それが味について考える面白さかもしれません。

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きれいなチンジャオロースの制作過程を解説していきます

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「きれいな麻婆豆腐」を思いついた時、連鎖的に他の中華料理も思いついて、これも絶対やろうと思ったのがチンジャオロースです。チンジャオロースは、豚肉、ピーマン、タケノコを使う全て細切りにする料理です。使う材料の大きさを揃える、という発想は料理の基本的な考え方のひとつなんですが、チンジャオロースはその代表的な料理です。なので、細切りにした材料を、縦の長さを全部揃えて、横長の角皿にきれいに並べたらキチガイじみてて面白いだろうなと。

そんな感じ作ったのがこの「きれいなチンジャオロース」でした。


麻婆豆腐は当たったけど、こっちはまぁ1000RTくらいかなーと思ってたんですが、おかげさまで2500RTくらいまでいって、更に麻婆豆腐まで伸びたりといい感じでした。

麻婆豆腐はそこまで時間掛からなかったんですが、チンジャオロースの場合は縦の長さを全部きれいに揃えたり、皿にきれいに並べたりするところでかなり神経使ったので、作るのに2時間くらい掛かりました。今回はその課程を紹介します。前回の麻婆豆腐の時は制作過程をちゃんと写真撮らなかったのがちょっと勿体なかったなと思ったので、今回は撮影しながら作りました。という訳で制作過程を解説していきます。

細切り水煮タケノコの選別作業

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タケノコは、一本一本長さを比較して、一定以上の長さの細切りタケノコを選別していきます。やり始めてから前屈みの中腰体制がかなりつらく、あぁこれやばいなとか思いながら作業してました。それにしても普段はざーっと使うだけであんまり意識してなかったですが、結構長さとか形にばらつきあるんですね。

次にタケノコの長さを揃えるために、切り落とします。
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美しく揃いました。

ピーマンの細切り作業

ピーマンは、写真のように天地を落とします。
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中の綿の部分もきれいに取り除きます。
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そしたらきりに細切りにしていきます。
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これは普通のチンジャオロースでもやる作業ですね。普段よりも数倍丁寧にやってる感じです。

彩りのための赤ピーマンも、同じようにしてます。
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薄切りロース肉の細切り作業

スーパーで買ってきた薄切りロース肉、しゃぶしゃぶ用よりちょっと厚めの生姜焼き用みたいなやつですね。
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こいつを包丁を引くようにして切って、細切りにしてきます。無駄な脂身はこの時点で取り除いておきました。
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これも通常のチンジャオロースの作業工程です。切る時に結構肉の形が崩れてしまってひやひやしました。チンジャオロースの細切り肉は、普通は下味をつけて片栗粉をまぶして油通しする工程があるのですが、今回はそれやると時間的にも厳しいし、焼いた後の細切り肉の形が崩れてしまう心配があったので、はぶきました。今思えばやっても大丈夫だったかなーと思ってます。

材料を炒める作業

チンジャオロースは通常は全ての材料を油通ししてから味付けするのですが、形が崩れるのが怖いので、材料ひとつずつ炒めることにしました。こんな感じです。
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炒めた材料は、個別で小皿により分けました。後々のきれいに皿に並べる作業をやりやすくするためです。左がタケノコ、中央上が赤ピーマン、中央下が緑ピーマン、右が豚ロース肉です。

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チンジャオロースの餡作り

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これは、チンジャオロースの味を決める餡作りです。餡を作るのは、材料を並べる前に皿に流し込み、餡を下地にしてその上に細切りの材料をきれいに並べるようにしてくためです。材料は、お湯、ショウガ、オイスターソース、酒です。これだけで十分チンジャオロースっぽい味になります。これに水溶き片栗粉でとろみをつけて、角皿に流し込みました。

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細切りの材料の長さを切りそろえる

皿に餡も流し込んだので、次は細切りの材料の縦の長さを切りそろえるターンです。これをどうやるか、当日考えたのが、まずまな板の上にきれいに並べてから、定規を使って切る方法でした。これはツイッターにも投稿した写真ですね。
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材料を並べて、定規で上から押さえて、はみ出たところを包丁で切りました。下手するときれいに並べた材料がガタガタになってしまうので、妻にも協力して押さえてもらって、なんとか切りそろえられました。
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ここの作業が一番神経使いましたね。今思えばもうちょっと上手い切りそろえ方あったんじゃないかと思います。

皿にきれいに並べる

長さを切りそろえた材料を、ちょっとずつ皿の上に並べている光景です。
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この作業も結構やばかったです。手元がぷるぷるしながら、ずれないように慎重に作業しました。ここで失敗すると、皿に流し込んだ餡が汚くなってしまってともて「きれいな」なんて言えない見た目になってしまい最初からやり直しです。ひとつひとつ並べていき、材料が微妙にずれたら微調整し、作業を進めていきました。緊張しまくりな作業で、並べ終わった時には汗だくになってました。

そんな感じで作業時間トータル2時間くらい掛かって完成したのがこの「きれいなチンジャオロース」でした。実は撮影にも30分くらい掛かってしまって、最終的には皿に敷いた餡の表面がかなり乾燥が進んでてやべぇやべぇと焦りまくりながら撮影してました。今回は特にきれいに撮影したかったので、部屋の照明じゃなく、押し入れにしまいこんでた500Wのデイライトの照明とか一脚とか三脚とか持ち出して、本格的な簡易撮影スタジオも作って撮影しました。


「きれいなチンジャオロース」はこんな感じの非常に骨が折れる制作過程でした。こんな作業はもう二度としないぞとか思いつつ、中華料理で別のネタも考えてる最中です。もっとミニマルで平面的で「これやるのかw アホかwww」と思われるようなインパクトの高い盛り付け写真を今後も考えていきたいですね。