レシピのわかりづらさ


私は殆どレシピを見ずに料理を覚えました。料理を覚える場合、レシピを参考に色々作っていくのが普通だとは思うのですが、料理初心者の私は料理を始めた頃、レシピに書いてある分量やら手順やらがさっぱり分からず、そうそうに読むのをやめてしまいました。ではどうやって料理を覚えていったかと言えば、ひたすら料理番組を見てただけです。自分が興味のある料理は勿論、そんなに興味の無い料理もひたすら眺めていました。ひたすら眺めていたら自然と「この料理の時はこうする、この食材の時はこうする」というのがすっと出てくるようになったんです。文字だけのレシピだと、どれくらい炒めるのかとか、どんな感じに材料を切ればいいのか、さっぱり分からなかったんですが、料理番組であれば実際に料理してるところが見れるので、非常に分かりやすかった訳です。

ひたすら料理番組を見つつ、色々試行錯誤しながら修行するようなノリで料理してたら、いつの間にか料理が上手くなってた訳ですが、ニコニコに料理動画を投稿したり、料理の同人誌作ってるうちに、レシピのわかりづらさをわかりやすくするにはどうすればいいかと考えるようになっていきました。

たぶんレシピのフォーマットってここ数百年殆ど進化してなくて、材料や調味料の分量があって、手順がある。文章の書き方などに工夫はあっても、基本は変わらない。料理の作り方の表現に、もっと新しい見せ方があってもいいんじゃないかとここ1年くらいはずっと考えていたので、私の中にあるイメージをこれからどんどん形にしていこうと考えて、こんな図を作ってみました。

pasta1

私のパスタを作る時のイメージです。パスタには大まかに分類すると、オイルベース・トマトベース・クリームベースの3種類があるんですが、この図はトマトベースもクリームベースも、オイルベースのパスタにちょっと材料を加えれば作れるよって言うのを表現したかったんです。基本的にパスタに限らずペペロンはペペロン、ミートソースはミートソース、カルボナーラはナルボナーラ、と全く個別の料理だという認識が普通だと思うんですが、こうやって見ると、どれもオイルから派生した料理であることが分かります。次に上記のイメージを更に進化させた図にしてみました。

pasta2

イメージ2は色々要素を追加して見せ方をちょっと変えただけですが、イメージ1よりかは気に入る感じに作れました。「オプション:ハーブ類」の表現はまだ改善の余地があるかなといますが、パセリ・バジル・オレガノあたりは風味付けとしてパスタによく入れるので、お好みで投入すればOKみたいなノリで追加しまいた。

この図では分量や細かい手順なんて一切書いてないですが、ちょっと料理をしている人ならピンとくるはずです。料理とは、レシピを一個一個個別に覚える物ではなくて、もっと体系的に整理して覚えていく物です。この観点を盛り込んだレシピの本も沢山あるのですが、いまいちデザインの力が弱くて表現しきれていない気がします。これからの料理レシピには、もっと分かりやすく伝えるためのデザインの力が必要だと考えています。とりあえず今回作ってみたイメージを色んなパターンで今後も作っていきたいと思ってますが、私は分かりやすいイメージ図を作るのはそこそこ自信があるのですが、カッコイイとかステキに見えるように作るセンスが皆無なので、そこらへんは期待しないでくださいw