◎貴サークル「雑誌の住人」は、日曜日 東地区“S”ブロック-24b に配置されました。
次の夏コミも無事当選しました。私のサークルはc63(2002年12月)からずっとやってるんですが、気がついたらもう12年とか経ってる訳ですか……時が経つのは早いものです。昔は雑誌を紹介する同人誌を作ってたりしたのでサークル名が「雑誌の住人」なのですが、いまや完全に料理の人になってしまいました。最近発行している料理の同人誌の名前が「料理の住人」だったり、雑誌的な感じになっているのはその名残だったりします。
それで次の夏コミの新刊なんですが、「冷蔵庫にあるものでパッと美味しいものが作れるロジック」を具体的にまとめてみようかなと考えています。料理が好きな人にも色々なスタイルがあって、色んな材料やら調味料にこだわったり、色んなテクニックにこだわったり、すごくレアな料理や難しい料理ばかり作ってみたりと様々な訳ですが、我々料理好きが最終的に目指すべきスタイルは「冷蔵庫にあるものでパッと美味しいものが作れる」なんじゃないかと常々思っていたんです。色々こだわってうんちく垂れ流しながら料理を作る人はうざいイメージありますが、「なんか料理作って」って言ったらあるものだけでパッと美味しい料理が出てくるって相当カッコイイと思うんですよ。ここ数年は家でも外でも不特定多数に料理を振る舞うことが多かったので、いつなんどきでもスパッと料理が作れるようにするにはどうすれば良いのかをずっと考えてました。
道具は何があるのか? 調味料は何があるのか? 材料は何があるのか? 時間はかけてもいいのか? そしてこの場はどんな料理を求めているのか?
それらを総合的に考えて今作れる美味しい料理をパッと作れるようにするにはどう考えれば良いかを延々と考えてて、概ねロジックが構築できました。道具とか状況とかを考慮するのはかなり難しいので、とりあえず私が即興料理を作る時のロジックを解説すると下記の三段階の選定で考えます。
1.材料の選定(肉は何があるのか? 魚は何があるのか? 野菜は何があるのか?)
2.調理法の選定(炒めるのか? 煮るのか? 揚げるのか? それとも生なのか?)
3.味付けの選定(和風か? 洋風か? 中華風か? 調味料は何を使うか?)
1の材料の選定は、基本的に使う材料を2個とか3個とかに限定して考えます。そもそも冷蔵庫にあるものだけでって考えると選択肢はあまり多くないので、材料が多い料理は即興料理に向いてません。肉1種類と野菜1種類の2種類だけで料理を考えると結構色んな料理が出来ます。
2の調理法の選定は、調理法を大きく分けると材料が生のままなのか、火を通すのかの2種類しかなく、火を通す手段としては炒める、煮る、揚げるの3種類だけで殆どの料理が出来ます。大きくまとめると、調理技法ってそんなに多くないんです。
3の味付けの選定は、和洋中の方向性を決めたら、これもあまり多くの調味料を使わずに考えるのがベストです。最低限必要なのは塩です。塩が無いとどんな料理も美味しくなりません。次にあると便利なのは顆粒出汁ですね。私の中では塩と鶏ガラスープの素があればとりあえずの即興料理は作れるます。
そんな訳で「冷蔵庫にあるものでパッと美味しいものが作れるロジック」の概要みたいなものをざっくり書いてみましたが、これらをもうちょっと分かりやすく解説したものが夏コミの新刊になります。図なども多様して感覚的にスッと理解出来るようにしたいなと。レシピに頼らないような料理の仕方に興味がある人にお送りしたい内容になってます。もちろん新刊の内容を読んでもいきなり料理が上手くなる訳では無いと思いますが、パッと料理が出来る人の考え方を知りたい人にはオススメです。鋭意制作中ですのでご期待ください!