kiyofumi oba

喋る時に「聞き手」がいるということが如何に喋りやすいか分かった

先日、人生で初めてラジオに出演しました。タモリめしを番組で紹介したいので、ラジオに出演してもらえませんかーと依頼が来たんです。広島のRCCラジオ「日々感謝。ヒビカン」って番組です。5月13日の午前中に電話繋いで収録して、14時頃に放送されたみたいです。私は関東在住なので聞けてないんですが、誰か聞いた人、いるかしら?

私は昔っから喋るのが苦手で、どうにも相手との会話の間合いが取れなくて、よく声を出すタイミングが被ったり、上手い返しが思いつかなくて曖昧な相槌をしたりと典型的な口べたキャラでした。1対1ならまだ会話はしやすいんですが、これが複数人ともなると頭の回転がストップ状態で基本的に端で黙って相槌を打つ担当に成り下がります。これは基本的に嫌な顔だったり退屈な顔をせずニコニコしながら「へーほー」などの相槌を取っていればそれなりにその場に参加している感は出るのですが、会話の中心となる人が順番に話を振っていく「お前はどう? お前は?」みたいな流れは苦手でしたね。この流れの時はだいたい「自分には話は振られずにそのまま別の話に進んでいく」というパターンになる訳です。仲の良い人とかだと話を振ってくれたりするパターンもあるんですが、「どのジブリ作品でどの作品が一番好き?」なんて聞かれても回答に困るじゃないですか。宮崎駿にこれっぽっちも思い入れないですし。私が好きだったアニメ映画はサイレントメビウスとかパトレイバーとかオタク直球ど真ん中な訳ですよ。メインストリームは手を出すのが恥ずかしいとか思ってたそんな若者にありがちなとんがった青春を送った私が一般社会での会話なんてなかなか付いていける訳がないのですよ……。

なんか話が脱線しましたが、それくらい口べたなキャラだった私ですが、ここ数年は料理関係で人集めてホームパーティーしたりイベントやったり、仕事ではリーダー任されたりとだいぶ喋りが出来るようになってきました。しかし、仕事でホワイトボートを使って複数人に業務内容の説明する機会が多くなってきて改めて気がついたのですが、全く誰も喋らない、反応の無いような空間で喋ってると、頭の中がどんどん真っ白になって、しまいには脳みそが完全ストップして今喋っていたことすらよく分からなくなるという現象が自分に発生するのが分かってきました。反応が無いと、今誰に向かって喋っているのか、誰に向けて喋ればいいのかがどんどん分からなくなって脳みそがパニック状態になるみたいです。ですます調の丁寧な感じで喋ればいいのか、タメ口なノリで喋ればいいのか、そんなことが分からなくなってしまい口から言葉が出なくなってしまいます。最近はそうなっている自分に気がつけるようになってきたので、支離滅裂な喋りになりながらも無理矢理修正することが出来るようになって来た気がします。

私は10代の頃はほんとラジオっ子で、とにかくラジオを聞きまくってハガキ職人なんかもやってたりしてたんですが、ラジオのパーソナリティーって1人の場合でも、デレクターやスタッフに向かって話してるような感じで喋ってたりするパターンが多くて、それは内輪感を出すためにやってるのかなーと思ってたんですが、誰かに向かって喋るってことが如何に喋りやすいことなのか、最近すごく感じてたんですよ。

ラジオの収録の時もかなり緊張してたんですが、この誰と喋ってるのか? という点に意識をおいたらそれなりに無難な感じで喋れたような気がします。完全に言葉に詰まったり、しどろもどろな感じになったりすることは無かったので、終わってからかなりほっとしました。この感じをもっと掴めるようになってきたら、もうちょっと喋りが上手くなるような気がします。もう36歳な私ではありますが、この歳になってもまだまだ成長出来るもんだなぁと思います。結局は慣れなんですよねぇ。

でも最後「本を買おうかなと思ってる人に向けて何か一言」とか振られた時は頭の中が一瞬真っ白になりました。「簡単なメニューばかりなので是非作ってみてください~」とか無難すぎる言葉を口から出すので精一杯でした……。もうちょっと「この本を見て料理を作ればタモリさんの料理哲学の世界が垣間見えるかも」とかそれっぽいことがとっさに思いつければ良かったなーと収録が終わった後にスーパー悶絶。会話の流れを止めない喋りは意識すればそこそこ出来るようになってきましたが、脳みその反射神経はまだまだのようです……まぁ今後ラジオやテレビに出るような喋り仕事はほぼ無いとは思いますが、もしも依頼が来た時は、迷惑かけない程度には喋れるようにしておきたいもんです。

そうだ、耳から入った言葉を頭で意味を理解するまでに時間が掛かるって欠点もあった……これも訓練でなんとかならないすかねぇ。

コレクターはお金が掛かる

コレクターにだけはならない方がいい。あんだけコレクションしておいてお前は何を言ってるんだと思われてしまいそうだが、コレクターにだけは絶対ならない方がいい。維持費が掛かりすぎる。

コレクターは本当にお金が掛かる。若い頃はアホだったから、無限に増えていくコレクションを維持するのにどのようなコストが掛かるのか、全くイメージ出来ていなかった。ただ、普通の場合は、家に帰ったらおかんに全部処分されてるとか、保管しておくだけでもお金が掛かるという現実に直面して泣く泣く処分するとか、そういう人生のイベントがどこかで発生するものだが、私は運が良いのか悪いのか、誰か捨てられることもなかったし、保管費を払うことも出来てしまった。

現在4LDKの物件を借りている私だが、これまでレンタル倉庫を借りたり友達の家の一部屋を借りたり3LDKを借りたりと保管の為に多大なコストを払ってきた。ここ10年くらいは、保管場所の為に毎月5万前後のコストが掛かっている。量が本気で多くなりすぎると、もはや通常の住居では収納しきれないのだ。本の冊数が万の単位を越えると、棚を設置して整理しようと考えれば100平米の物件でも狭いことが分かるだろう。恐らく最も蔵書が多かった時期は2万冊くらい行ってたかもしれないが、現在はコレクションする雑誌としない雑誌をきちんと選別し、一部は処分を進めている。週刊少年漫画雑誌辺りは既にコレクションしている人や機関が多々あるので、そっちの方面はそちらに任せて私がするべきコレクションを充実させるのが望ましいだろう。尚、私のコレクション対象雑誌は大まかに分類すると、月刊漫画誌・エロ漫画雑誌・ゲーム雑誌・エロゲ雑誌、などである。

また、雑誌以外のコレクションも多々あるので、現在はそちらの整理整頓も頑張っている。例えばポスターだ。もう10数年も丸めたままで放置していたので、ときちんとお金を掛け、1枚1枚のポスターが判別可能な状態になるよう整理整頓しようとしている。ポスターの整理には、下記のデスクユニオン製のB2ポスターファイルを大量に買い付けた。

1個が6480円とかなりお高めだが、ポスターを整理しようと思うと現在これしか選択肢は無いはずだ。4月末から徐々に整理整頓した結果、合計6個購入して240枚のポスターを収納したが、まだB2サイズのポスターは20枚程度残っているし、B2より大きいサイズのポスターも10数枚残っているしとで、ポスターの整理整頓はもう少し掛かりそうだ。

CD・DVD・ゲーム系のコレクションも多数ある。これらは本気でコレクションしている訳ではないが、自分で買い集めたのも多数あるし、コレクションを諦めた友人から色々譲り受けているうちに結構な量となってしまった。この辺りの物は、棚などに並べておくとホコリなどが多々付いてしまうし、専用の収納棚などで整理すると引っ越しなどの環境変化時に融通が利かないので、下記のような何個も積み上げられるコンテナボックスを利用することにし、CDやDVD・ゲームソフトなどを収納するにはこの『Astage NCボックス #50』がサイズ的にベストと判断した。

これなら色も中身が透けて見えるし、ボックスの中できちんとCDやDVDのラベルが見える状態に並べて保管出来る。今後も追加購入していく予定だが、1個2495円だ。残り何個必要になるかは分からないが、確実に20個は欲しいだろう。計算すると2495円×20個=49900円。かなりの出費だ。それでも、収納用の棚を購入するよりかは遙かに融通が利く。これ以上数が増えないということであれば収納用の棚もアリだが、一定レベルを越えた物量になると既製品の棚などでは整理整頓が出来ないのだ。

現在雑誌類はダンボールに収納されたままで部屋の天井近くまで積み上がっている状態だが、今後はこのような積み上げ可能なコンテナボックスで整理していこうと考えている。現在雑誌の入ったダンボールの総数は約300個……これをコンテナボックスに移し替えたとなると、下手したら500個でも収納しきれないかもしれない……この辺りのコンテナボックスは大体1個2000~3000円は下回らないはずなので、500個購入したら……今は考えるのはやめておこう。ちょっとずつ購入して、整理を進めていこう。

このように、大量のコレクションは保管するだけでもコストが掛かり、更に整理整頓された状態というのを望むのであれば更に必要コストが跳ね上がる。そのコストを払い続けられる覚悟がある者だけが、真のコレクターになれる。その覚悟が無ければ、コレクターにはならない方が身のためだ。もし、貴方の部屋がコレクションで足の踏み場も無いような状態になっていたとしたら、一度考え直すべきだろう。私のようになってしまう前に……orz。

雑誌コレクターとして、雑誌を否定する考えに至る

「雑誌の住人」というサイトなのに、雑誌の事をさっぱり語ってなかったので、このタイミングで語っておきましょう。

私は元々雑誌に魅せられてオタクになった口です。小学生の頃、近所のセブンイレブンでファミマガを立ち読みした時スーパーマリオの裏面9-1の記事が載っていて、何故かすごい衝撃を受けたんです。そこからゲーム雑誌を買い漁ったり、漫画雑誌の方も買い漁ったりと、雑誌の魅力に取り付かれていきました。コレクター魂も発動して現在は正確にはカウント出来ていないんですが、恐らく15000冊くらいのゲーム雑誌・漫画雑誌を個人で所蔵してます。今年の1月に引っ越した時は、ダンボールの数が400個近くになり、トラックは2トンのロングが2台でました。これでも引っ越し前にダブってるヤツとかもうコレクションしないと決めたヤツとか千冊単位で処分したんですが、まだまだ個人が所蔵する冊数としてはおかしな量です。

ちなみに2009年くらいからいったん雑誌の新規購入はストップしました。購入したいと思う雑誌の量が多すぎて、どれを購入したのかの管理が出来なくなったからです。整理整頓してて、同じ号のヤングアニマルが4冊出て来たときはどんだけ管理出来てなかったんだと自分に突っ込みましたね。

さっさと処分してしまえば楽になると分かっていても未だ捨てられない雑誌マニアで、雑誌マニアが高じて雑誌っぽい同人誌を作るまでに至った私ですが、去年くらいから雑誌に対してちょっと疑念が沸いてきました。ちょうど「現代は物事に対して無駄に情報が付加されまくってて、それが原因で世の中の事が分かりづらくなっている時代なんだなー」と言う考えが最近の私の主流になってきていて、その「物事に対して無駄に情報を付加しまくってた」のは雑誌だったんじゃないかなと思うようになってきました。雑誌マニアとしての自分の人生を根本的に否定するような考えです。もちろん情報を付加していたので新聞もテレビも一緒なんでしょうけど、私は雑多に情報を付加された雑誌の記事に踊らされてたような気がします。

私はずっと「全ての情報を知りたい」という欲求と「全ての情報にはそれぞれ意味や価値があって、それらを全て理解しなくてはならない」という強迫観念があったので、真逆の価値観から生まれた意見をどちらも理解しようとしてたんです。まぁ自分が愚かだった故に踊らされていたというだけの話なんですけどね。35歳くらいになってやっと物の見方が分かってきた気がします。やっと入り口に入れたかも~って程度ですけど。

ちょうどそんな事を考えてた頃にこんな記事を読みました。

☆ ほぼ日刊惑星開発委員会 vol.001 ☆ 「宇野常寛 インタビュー 雑誌文化の終焉とウェブカルチャーの転換期に」:ほぼ日刊惑星開発委員会:PLANETSチャンネル(PLANETS/第二次惑星開発委員会) – ニコニコチャンネル:エンタメ

やっぱりそうですよね。雑誌文化ってもうアレな感じですよね。役割を終えた、というのが正しいのかもしれないです。雑誌が担ってた役割は完全にネットに移ってて、雑誌よりも情報共有過多な状況になっているのでキュレーションなサービスが注目されてる訳ですがそれはまた別の話。

ただ、雑誌文化を否定したとしても、コレクションの整理は続けますし、足りない号は保管して、いずれは一般に公開してデータベースとして使って貰えるようにしたいと考えています。資料的な価値は生み出せるとは思うので。眠らせておくだけでは価値は生まれないですからね。今は料理がメイン活動となって久しいですが、整理整頓を終わらせるのは、30代の目標にしたいと思います。

俺は、TeraTermを捨ててRLoginを使うぞ!

telnetクライアントソフトと言えばTeraTerm。ネットワークエンジニアなら超定番ソフトです。私もネットワークエンジニアを始めた時からずっと使ってまして、作業を効率化するためにTERATERM.INIを複数作成し使い分けたり、KEYBOARD.CNFでショートカットキーをカスタマイズしまくったり、簡単な自動化マクロを作ったりとかなりの機能を使い倒してきました。Poderosaなども使ったりしてみましたが、TeraTermから乗り換える程ではありませんでした。TeraTermが後継版がリリースされ、どんどん便利な機能が追加されていった時なんか次はどんな新機能が追加されるのか、ワクワクしたもんです。TeraTermの便利機能の使い方とか情報まとめようかなととか考えてた矢先、RLoginを見つけました。

rlogin/telnet/ssh(クライアント)ターミナルソフト
【レビュー】多機能が魅力のターミナルエミュレーター「RLogin」 – 窓の杜

軽く触ってみて完全に乗り換えることを決意。私がTeraTermでやっていた機能がほぼ全部揃ってて、更にタブ機能もあり、画面の分割・切り替えもサクサク行えるし言うことなし! スクリプトも覚えればTeraTermマクロよりかなり自由度の高いものが作れそうです。ただ、ネットにスクリプトのサンプルも殆ど無い状態なので、プログラムが殆ど分かってない私にはハードル高めですが、試行錯誤しながら頑張ってます。

 

TeraTermからRLogin移行への決定打

TeraTermからRLoginに移行するのに決定打となったのは、複数の機器にログインした状態をそのまま保存できる機能です。作成されたrlgファイルを開けば即座に複数の機器にログイン出来ます。私は現状二つの機器に同時にログインすることが多いので、その状態を保存しておけるのはすごく便利。

接続しているウインドウに対して同時にコマンドが打てる「ブロードキャストコマンド」機能もかなーり便利。TeraTermでも一応出来るけど、こっちの方がサクッとオン/オフに出来るので使い勝手は断然こちらが上です。

もひとつこれもかなりすごいなと思ったのは、機器にログインしてるCLI上の文字列を検索できる機能があること。リアルタイムにCLIの中の文字列を検索出来るので、作業中にログをチェックするのがすごい楽になります。

 

RLoginで不便なところ

RLoginの本体はexe単体のファイルしかなく、設定情報などは全てレジストリに保存される仕組みになっているのですがここが若干不便です。これだと他のPCでRLoginを使いたい時、コピーするだけではサッと移行出来ない。ネットワーク機器やサーバーにログインする場合も、基本は先にログイン機器を登録しておくシステムなので、その場でパッと新しいIPの機器にログインするのには向いてないです。また、環境設定は接続先によって個々に保存されれおり、環境設定を作り直した場合、全ての接続先に反映させるのがちと面倒。この点は仕様なので、色々試しながら効率良い使い方を模索してます。

 

RLogin用に作ったサンプルスクリプト

「RLoginを使ってみたいけど、作り込んだTeraTerm Macroからの移行ができないよ!」とお嘆きの皆様の為に私が作ってみたスクリプトのサンプルを紹介しましょう。マジで簡単なスクリプトですが、私は四苦八苦しながら作りました……。

私がまずスクリプトで自動化したかったのは下記の6工程です。既に機器にログインしてる状態なのが前提です。

1.現在取得しているログをclose
2.新しいログファイルをopen(ログファイル名は yyyymmdd_hhmmss_Config_[機器IP].log。保存先フォルダはc:\log)
3.「terminal length 0」コマンドを送信
4.「show running-config」コマンドを送信
5.「terminal default length」コマンドを送信
6.取得しているログをclose

この操作を実現しようとするとこんな感じです。

Document.Log.Close ( );

Document.Log.Mode = 0;

logtime = strftime(“20%y%m%d_%H%M%S_Config_”);
loghost = Document.Entry.Host;
logname = “c:\\log\\” . $logtime . $loghost . “.log”;
Document.Log.Open ($logname);

sputs(“terminal length 0\n”);
swait(5, “#”);

sputs(“show running-config\n”);
swait(5, “#”);

sputs(“terminal default length\n”);
swait(5, “#”);

Document.Log.Close ( );

 
show running-configのログを単一のファイルに保存したいってスクリプトです。それでは私が苦しんだポイントを解説しましょう。

Document.Log.Mode = 0
環境設定で自動でログファイルを取得してまして、更にログファイルにタイムスタンプを付けるようにしてるんですが、show running-configのログにはタイムスタンプは付けたくないのです(DIFFしたりするから)。これを実現する為に「Document.Log.Mode = 0」の1行を入れてます。RLoginの仕様でログモードが「RAW」の場合はログにタイプスタンプを付けないっぽいのです。「0 = RAW」ってことみたいですね。

logtime = strftime(“20%y%m%d_%H%M%S_Config_”);
loghost = Document.Entry.Host;
logname = “c:\\log\\”. $logtime . $loghost . “.log”;
Document.Log.Open ($logname);
これらはログファイル名に自動で日付とか時間とかIPとか入れる為にありますが、ログファイルのパスの指定が分からずに四苦八苦。結果的に「\」マークを二重にすればオッケーということが判明。\マークは正規表現の記号で打ち消しの意味を持ってるので、二重にしないとダメということです。プログラマならさくっと分かりそうなもんですが、私はかなり悩みましたw

後はRLoginスクリプト仕様書のページを参照すれば大体分かるでしょう。今後もRLoginの効率の良い使い方とか便利スクリプトを作ったら、公開してきたいと思います。

RLogin自体は1998年からあるソフトみたいですが、去年くらいから精力的にアップデートしてるので、今後にも期待大です。どんどん便利機能が増えるといいな~。個人的にはログに付けるタイムスタンプは時間だけじゃなくて日付も付けてくれるとうれしいです。

レシピのわかりづらさ

私は殆どレシピを見ずに料理を覚えました。料理を覚える場合、レシピを参考に色々作っていくのが普通だとは思うのですが、料理初心者の私は料理を始めた頃、レシピに書いてある分量やら手順やらがさっぱり分からず、そうそうに読むのをやめてしまいました。ではどうやって料理を覚えていったかと言えば、ひたすら料理番組を見てただけです。自分が興味のある料理は勿論、そんなに興味の無い料理もひたすら眺めていました。ひたすら眺めていたら自然と「この料理の時はこうする、この食材の時はこうする」というのがすっと出てくるようになったんです。文字だけのレシピだと、どれくらい炒めるのかとか、どんな感じに材料を切ればいいのか、さっぱり分からなかったんですが、料理番組であれば実際に料理してるところが見れるので、非常に分かりやすかった訳です。

ひたすら料理番組を見つつ、色々試行錯誤しながら修行するようなノリで料理してたら、いつの間にか料理が上手くなってた訳ですが、ニコニコに料理動画を投稿したり、料理の同人誌作ってるうちに、レシピのわかりづらさをわかりやすくするにはどうすればいいかと考えるようになっていきました。

たぶんレシピのフォーマットってここ数百年殆ど進化してなくて、材料や調味料の分量があって、手順がある。文章の書き方などに工夫はあっても、基本は変わらない。料理の作り方の表現に、もっと新しい見せ方があってもいいんじゃないかとここ1年くらいはずっと考えていたので、私の中にあるイメージをこれからどんどん形にしていこうと考えて、こんな図を作ってみました。

pasta1

私のパスタを作る時のイメージです。パスタには大まかに分類すると、オイルベース・トマトベース・クリームベースの3種類があるんですが、この図はトマトベースもクリームベースも、オイルベースのパスタにちょっと材料を加えれば作れるよって言うのを表現したかったんです。基本的にパスタに限らずペペロンはペペロン、ミートソースはミートソース、カルボナーラはナルボナーラ、と全く個別の料理だという認識が普通だと思うんですが、こうやって見ると、どれもオイルから派生した料理であることが分かります。次に上記のイメージを更に進化させた図にしてみました。

pasta2

イメージ2は色々要素を追加して見せ方をちょっと変えただけですが、イメージ1よりかは気に入る感じに作れました。「オプション:ハーブ類」の表現はまだ改善の余地があるかなといますが、パセリ・バジル・オレガノあたりは風味付けとしてパスタによく入れるので、お好みで投入すればOKみたいなノリで追加しまいた。

この図では分量や細かい手順なんて一切書いてないですが、ちょっと料理をしている人ならピンとくるはずです。料理とは、レシピを一個一個個別に覚える物ではなくて、もっと体系的に整理して覚えていく物です。この観点を盛り込んだレシピの本も沢山あるのですが、いまいちデザインの力が弱くて表現しきれていない気がします。これからの料理レシピには、もっと分かりやすく伝えるためのデザインの力が必要だと考えています。とりあえず今回作ってみたイメージを色んなパターンで今後も作っていきたいと思ってますが、私は分かりやすいイメージ図を作るのはそこそこ自信があるのですが、カッコイイとかステキに見えるように作るセンスが皆無なので、そこらへんは期待しないでくださいw

ネットワークエンジニアな私

3月26日に『タモリめし』も無事発売され、ネット上では完全に料理関係の活動が目立っている私ですが、本業はネットワークエンジニアです。当初はバイト感覚で始めたのですが、いつの間にやら10数年のキャリアとなりました。10年目くらいまではあくまで仕事としてやっていたのでネットワークそのものには全く興味が無かったのですが、ここ数年でネットワークの面白さに開眼して、今では料理だけじゃなくネットワークの本も何かしら出したいなと考えるようになったくらいです。なので、なんとなく私のネットワークエンジニアとして今までどんな仕事をしてきたのか、振り返ってみたいと思います。業界を知らない人向けには書いてないので、理解出来る人だけ「あーわかるわかる」と言ってくれれば幸いです。


ネットワークエンジニアの始まり

20代前半、私は色々あってフラフラしてお金が無かったので、とりあえず得意だったパソコン関係の仕事がありそうな日払い派遣会社に登録しました。運が悪ければ関東近郊の工場でパソコン組み立てなんかやらされてたんでしょうが、この時本当に運が良く「夜勤で機械のファームアップの仕事があるんだけどどう?」と言われてやりますやりますと行ったのがネットワークエンジニアの始まりです。

大学生時代、ネット廃人となってテレホタイム(笑)だけ起きているという生活を送っていたのでパソコンには詳しかった私ですが、ネットワークに関してはずぶの素人。CISCOのネットワーク機器なんてこの時初めて知りましたし、理解出来ないことばかり。とりあえずネットワーク資格の定番CCNAを取ろうよと言われて3 Minutes Networkingを見ながら適当に勉強してた訳ですが、資格とか試験とかに苦手意識のある私はすぐやめてしまいました。(今も資格は持ってないですw)

ただ、実際の業務に関しては飲み込みが良く、上の人からも評価されたようで、3ヶ月くらいでとあるキャリアのバックボーンの構築チームに配属されました。バックボーンなんて今思えばど素人にそうそう触らせていいようなもんじゃない気もしますが、これも本当に運が良かったなと思います。インターネットの世界がどんな形で成り立っているのかがすごく理解出来たし、チームのみんなも比較的年や感覚が近い人たちばかりだったので、すごく仲が良く、現在では皆離ればなれにはなってますが今でも仲良くしてます。

このバックボーンの構築業務がまた大変でした。
基本的な仕事の流れは、下記の二つをループです。

・作業の準備(日勤:構築作業の詳細確認、作業手順書の作成、手順書のレビュー)
・作業実施(夜勤:ネットワークの構築作業)

一週間の間で日勤と夜勤がコロコロ入れ替わる肉体的にかなりキツい仕事で、しかも現用のトラフィックが流れている回線を切ったり繋いだりする作業だったので、ちょっとでもミスをするとユーザーのトラフィックに多大な影響という精神的にもかなりキツい仕事でした。どんくらいの影響かと言うと「ミスすると何十万人というユーザーがインターネット出来なくなってしまう」、そんな影響度でした。

当初私は仕事に対する意識が低かったので、細かいのから大きなのまで色々やらかしたもんです。ミスする度に、作業中の時系列やミスの原因と対策をまとめたりしてて、それを報告してチームのみんなや上司から問い詰められまくったりしつつ、夜勤のはずがいつの間にか夕方くらいまで会社に居たりとそんな日々でした。自分も含めてチームの誰かがミスする度に対策を立てなくてはいけなかったので、作業がどんどん厳しいものになっていきました。そんな日勤と夜勤を行ったり来たりする生活が約4年くらい続きました。

※余談ですが、この夜勤が続く生活の中、朝帰宅して『はなまるマーケット』から始まる午前中の料理番組ラッシュを延々と見続け、お昼の『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』を見て就寝するという生活パターンの中で料理が上達していったのです。

この時の仕事でだいぶ自信が付きました。3年目にもなれば、ほぼミスもなくただ作業をこなすだけではない高いレベルでの仕事が出来てました。結構調子に乗って思い上がってた時期だと思います。この時、仕事は充実してたんですがバックヤードでつまらないイザコザがあり、それに嫌気がさしていたところに、同じ構築チームにいた人で、先に別の会社に行ってる人からこっちで仕事しないかと誘われてほいほいとついて行ったのが次の保守運用でした。


地獄の保守運用時代

この時ほど仕事をした時期は今も昔もありません。前任者たちが会社の都合で一斉に引き上げることが決まっていて、私含めた3~4人のチームで1ヶ月程度で引き継ぎをしないといけないという状況でしたが、業務は完全に属人化されており、全てを引き継ぐのは不可能。前任者たちが居なくなって立て続けに起こる問題にどう対処していいのかさっぱりわからず、ずっと炎上しっぱなしで、月の勤務時間が300時間を越えるのが普通……そんな時代でした。私ともうひとりとリーダーの3人以外は仕事がむちゃくちゃ過ぎて2ヶ月毎に変わっていきました……。

肝心の仕事内容の説明ですが、全国や海外にも拠点を持つ法人ネットワークの保守運用です。保守運用のお仕事は、お客さんの拠点に設置されているネットワーク機器に障害が発生した時に備えてルールなどを整備し、24時間シフト勤務で機器の状況を監視している監視チームへと「こうなった時はこうしてください」とお願いしたり、障害発生率や障害原因調査とその対策をお客さんに報告したりするのがメインの仕事です。普段はルーチンワークを淡々と熟すだけの仕事のはずなんですが、ちょいちょい障害が発生します。監視チームが手に負えない障害だったりした場合は、私に電話が掛かってきます。24時間いつでも……毎日にように寝てる間に問い合わせの電話が掛かってくることもありました。しかもまだまだ判断出来る知識が無かった私は電話が来てもどうしたらいいか分からず「確認して折り返します!」と答えるのが精一杯でした。

大きな障害が発生した時は、障害の内容をお客さんに説明しないといけないのですがこれがまた大変で、資料作りはいつも徹夜でした。作った資料をリーダーに確認してもらいにいくと「こんなんじゃ納得してくれない」とか言って延々と作り直させられ、それでお客さんに持って行くと「全然ダメ、やり直し」とか言われる。理不尽極まりない世界でしたね。なにが正解なのか全く理解出来ないまま仕事をしてる感じでした。

その現場は1年で契約終了という形で幕を終えたのですが、今思えば、保守運用側も、お客さん側も、自分たちの立場や感情を優先して好き勝手言って状況が常に混乱していただけということです。エンジニア的なロジックなんて一切存在しない世界でした。今思えばいい経験だったと思いますが、もう月に360時間とか会社にいる生活はこりごりですね。この後疲れ切って半年間休職しましたし。


監視サーバの構築業務時代

半年休職した後に適当に仕事探したらあっさり決まったのがこの仕事。私が保守運用業務時代にNNMの操作をしてたので、そのスキルを持った人材がちょうど欲しかったので、面接したその場でいきなり採用が決まりました。珍しい例です。NNM業務で良い人に恵まれなかったらしく、猛烈に欲していたようです。

ここではいわゆる一般的な構築業務というのを体験出来ました。ネットワークを始めた構築チームだと、毎日のように商用作業をしていたんですが、ここではひとつの作業をするのに、2~3ヶ月の準備をします。手順書作って内部でリハーサルしてレビューしてを何度も繰り返した後、お客さんにレビューして貰うといった流れ。

この時期は現場の人たちと可もなく不可もなくみたいな付き合い方しか出来なかったので、仕事もまーまー大変でしたが、可も無く不可もない感じでしたね。今思えば正直自分の良いところをあまり発揮出来なかった気がします。ここも1年くらいで契約を終わりました。


現在のネットワーク機器の検証業務

これが今現在リアルタイムなうでしてるお仕事です。ネットワーク機器の動作が正常に動いているのか、確認するお仕事です。気がついたらもう5年近くやってるんだな。

検証の仕事を始めて感じたのは、TCP/IPやらパケットの構造とかのネットワーク技術の基礎を全く理解してなかったんだなという事実です。基本的に今までのネットワークの仕事は「機器のconfigが正しければOK」という感じだったので、ネットワークにどんなパケットが流れてて、機械の中でどんな風にパケットが処理されているかなんて全く意識する必要がなかったんです。そんなネットワークエンジニア、そこらへんにゴロゴロしてますよね。私もそんなエンジニアのひとりでした。

一般的に検証業務というと検証手順に沿って淡々とこなしていく業務ってなイメージらしいんですが、今やってる検証は手順書なんて無いし新しい技術を精力的に取り入れてる機器を検証してるので、全てが手探り状態なんです。しかしそれが逆に今まで仕事でしかなかったネットワークの仕事が本気で面白いものになってきました。

なにが面白いかってネットワークの技術で我々の仕事や生活がどんどん便利になっていくのが分かるようになったからです。あーあれとあれを組み合わせればもっと便利になるんじゃないかなーとか、こんな製品があればこれと組み合わせて便利な機能を実現出来るんじゃないかなーとか、そんなことをどんどん思いつくようになりました。その結果、今までは雑誌とか料理とかの同人誌を作ってきたんですが、ネットワーク関係の本も作りたい! と思うまでになりました。1~2年以内には、何かしらネットワークで本作りたいですね。今考えているのは本じゃないんですが、TCP/IPの仕様を勉強できるようなゲームとか、そんなのを漠然とですが考えてますね。

取り留めも無く色々書いてきましたが、ネットワークの本って難しい技術書とかばかりなのでもっと面白い本もあればいいなーと思ってるんですよ。他のジャンルだと擬人化とかが流行を通り越して既に一般的な文化となりつつありますが、各種プロトコルの擬人化とかすんげー出来そうじゃないですか。そんな感じで、今後は料理とネットワークで色々頑張っていきたいなと思ってます。

タモリレシピの本『タモリめし』発売されます

2013年の夏コミで発刊した同人誌『料理の住人01 タモリのレシピを考える』が商業化して
『タモリめし』として2014年3月26日に発売されます。

笑っていいともの終了に合わせて発売したいという話が来たんです。
さすがタモリの影響度は半端ない。

本業もやばいくらい忙しかったんですが、なんとか仕上げました。
料理のレシピ本を作るのなんて初めてなので、キッチンスタジオ用意して貰っての撮影とか色々大変でしたが、かなりいい経験になりました。

同人誌ではタモリのレシピの美味しさの秘密とかへの語りが中心でしたが、今回はタモリレシピを30品チョイスしてまとめてます。
各料理のポイントとかもしっかりまとめてます!
見かけたらお手に取ってくれると嬉しいです。

尚、同人誌版の方はCOMIC ZINさんにて取扱い中です。
ネット通販は現在売り切れですが、復活したらよろしくお願いします。

COMIC ZIN 通信販売/商品詳細 料理の住人01

コミックマーケットc85頒布物のお知らせ

色々サイトは準備中のままですが、ひとまず形だけでも更新です。

■冬のコミックマーケットc85 スペース情報
雑誌の住人 12/31(火)三日目 12/31 火曜日 西れ-44b

■頒布物

【新刊】
料理の住人02 美味しい味の作り方 500円

c85_ryori02

【既刊】
料理の住人01 タモリのレシピを考える 500円
料理の住人00 麻婆豆腐を考える/中華の味の作り方 300円
ニコニコ料理タグの本1~4 各500円(値下げします)

新刊の『美味しい味の作り方』ですが、私が料理を作る時ってレシピをそのまま作るんじゃなくて、どんな料理でも自分の中にあるパターンに当てはめて作るんです。そうすると、どんな料理でも美味しい味に出来るんです。そんな魔法みたいなパターンあんてある訳ないと思うかもしれませんが、現に私の中で確立してますし、一流の料理人であればきっと持っているはず。そんな美味しい味を作るパターンを紹介する内容となってます。