ガス派だった私がIHに乗り換えて分かったIHのメリットとデメリット


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中華と言えば高火力! 若い頃、中華料理の魅力に取り付かれていた私はもちろん完全にガス派、いや言うなればガス信者でした。そんな私が2008年からずっと愛用してたのが上のガスコンロ。リンナイとクロワッサンが共同で開発した、家庭用としては超高火力なRTS-2CTです。このガスコンロ、左の口が内火と外火で二重に火が付く構造になってて、火力は一口で6000カロリーと家庭用としては異例の火力です。現在の最新型ガスコンロの火力は一口4000カロリーくらいが一般的なので、その火力の高さが分かります。この強い火力にすごい満足してて「あーもう俺ガス以外はねーなー。最近IHとかも出てきてるけど、やっぱ料理好きならガスだよなー。将来は中華料理屋の業務用ガスコンロ(20000カロリーとか出るヤツ)欲しいなー」とか思ってました。

でも、今年の頭、仕事の関係でどうしても引っ越しをしなくてはいけなくなって、しかも色々と忙しくて物件を吟味してる余裕がなかったんです。すぐにでも決めなくてはいけない状況でした。そんな切羽詰まった状況で不動産屋に行って、1日数件の物件を見て回ったんですが、一件だけ内装とか設備とかがすごく好みの物件があったんです。ただ一点、キッチンがIHであることを除いては……。

この時は非常に悩みました。料理が趣味の人間として、中華料理が軸となっている人間として、ガスでは無くなるということは大問題です。IHが家庭に普及し始めてからまだ10年程度しか経ってないと思いますが、IHへのイメージはまだまだ悪いのが現状です。「IHで料理作ると不味くなる」なんて真剣に思ってる人も割といるくらいですし。

しかしここ数年、自分の料理に対するスタンスに変化がおきてて「道具に拘るヤツやまだまだ素人。どんな道具でも美味しく料理が作れてこそ玄人」という意識があり、一晩悩み抜いた結果、IHの物件に決めることにしました。決めた後はすごいポジティブ思考になって「IHを使いこなせるようになったら俺ガスもIHも使える両刀使いでカッコイイじゃん!w」とか「IHを使いこなせるようになって、IHのメリットとかデメリットとかをまとめた同人誌でも作ればいいんじゃね?w」とか考えるようになっていましたw

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そしてIHの物件に住み始めてから約9ヶ月が経ち、この記事を書いてる訳です。上の写真が今使っているIH。料理が超好きな私がIHを使い続けて感じた感想としては「IHめっちゃ使いやすい! あれだけガス信者だったけどこれからはIH信者に転向! ガスに拘ってる料理人とかマジで古い!w」と超煽り気味なことも思ってしまうくらいIHが好きになってしまいました。いやまぁガスも好きですけどね。ちなみにRTS-2CTは会社の部下にあげました。

それでは料理趣味人として感じたIHのメリットを書いていきましょう。デメリットやその他雑感も色々書くよ!

IHのメリット:掃除がしやすい

これはIHを売る時に真っ先に出てくる売り文句ですね。IHはサッと布巾で拭けば殆どの汚れは取れてしまいます。キッチンを清潔に保つのが非常に楽になる訳です。ガスの時は定期的に油まみれになった五徳や受け皿をタワシでゴシゴシ洗ったり、ガスコンロの裏側もこまめに掃除していた私としてはこれは画期的なことです。掃除に掛かる時間と手間が10分の1くらいになった訳ですよ。

でもまぁ、キッチンを常時清潔に保ってる人なんて料理が好きな人の中でも正直稀なので、このメリットはメリットだと感じてくれる人はあんまりいないかなぁと思ってます。

IHのメリット:火力の調整がすっごい楽

ガスの場合だとつまみをちょっとずつ微調整して火力を調整してた訳ですが、これがボタンひとつでピッピと変えられるんです。火力は10段階くらいで調整可能で、超弱火にするのもボタンで一発。ガスの場合、超弱火にしようと思ったらしゃがみ込んで火が消えるか消えないかのギリギリのラインを見極めつつ調整してたら力が入りすぎて火が消えちゃって再点火! とかしてた人も多いと思いますが、これがボタン一発で出来るんです。火加減調整が楽になることで、より料理に集中することが出来ます。これはかなりのメリットだと感じました。

ガスの方が10段階どころかもっと細かく調整出来るよーとか思った人は、さっさとIH使ってその便利さを体感した方がいいっす。

IHのメリット:キッチンが暑くならない

ガスを使ってた頃は高火力のガスコンロで気持ちよく料理をしてた訳ですが、これにも欠点があって、キッチンが非常に暑くなるんです。夏だと完全に蒸し風呂状態で、自分の汗で料理がしょっぱくなっちゃうんじゃないかってくらいにいつも汗だくになりながら料理してました。火の熱が鍋だけじゃなくて、空間も熱していた訳です。

しかし、IHだと鍋自体が熱くなる仕組みなので、空間は熱されません。キッチンが暑くならないので、その分快適に料理が出来ます。キッチンが暑い中で長時間料理してると、どんどん体力が奪われるので非常に疲れます。これが無くなるだけで、もっと料理したくなるって思うこと間違いなしです。

後、ガス時代はキッチンが暑いと扇風機を回してたりしたんですが、極弱火にしたい時に扇風機の風があると火が消えちゃって、ムキー! となっていたのでこれもメリットですw

IHのメリット:火力がかなり強い

IHだと火力が弱いというイメージがあると思うんですが、そのイメージも覆されました。IH初期の100Vのものだと火力に不満が出るみたいですが、現在主流の200VのIHだと火力はかなり強いです。今の物件のIHも200Vなので、IHって火力強いんだなーと感じました。私は100VのIHは使ったことがないのでなんとも言えないですが、200VのIHであれば火力の心配は一切なしと自信を持ってオススメ出来ます。お湯が沸くのも段違いに早いです。

IHのメリット:熱源が火ではないのでよい安全

これもIHのメリットとしては定番のうたい文句ですが、私としてはそこまでメリットを感じてないかも。子供がいる家庭であればメリット高いと思いますが、私は料理が趣味でバリバリ料理する人ですし、結婚してますがまだ子供もいないですしね。

こんな感じでIHのメリットを4つほど書いた訳ですが、もちろんメリットだけじゃありません。IHを使いこなす上で気をつけておきたいポイントもたくさんあります。では、IHのデメリットも色々書いていこうと思います。

IHのデメリット:ガスからの転向だと鍋の買い換えにお金が掛かる

これは致し方ないことですね。IHの仕組み上、ガスで使えていた鍋やフライパンが使えなくなります。鉄のフライパンなどは使えるんですが、鍋底が丸い中華鍋などはIHでは使えません。雪平鍋などのアルミの鍋や、銅の鍋も使えなくなります。IHで使える鍋の種類は、鉄・ステンレス・ホーローなどで、アルミや銅の鍋は使えないと考えていいでしょう。一応オールメタル対応というIHなら、アルミや銅も使えるようですが、鉄の鍋などと比べると熱量が弱くなってしまうこともあるようです。

私は引っ越し前だとよく使っていたのは、中華鍋・雪平鍋・アルミのパスタパンの三つ。うちのIHはオールメタル対応ではなかったので、これが全部使えなくなってしまいました。

IHのデメリット:オシャレな鍋は重くて高いのばかり

IHになった時、どうせならIHの雰囲気にあったセレブでオシャレなフライパンや鍋を買おう!w と思って色々調べたんですが、これがブランド物で死ぬほど重くて死ぬほど高い鍋ばかり。フライパンが2キロくらいあるのが普通で、値段も2万とか3万とかするのばかり。とりあえす最初にIH用として選んだのはジオプロダクト。


重さも他の物に比べれば軽く、値段も1万そこそこ、見た目のオシャレさが決め手となって買ったんですが、これがやっぱり重すぎて炒め物なんかはもう料理にならない。持ち手が持ちづらいのが一番の難点で、2~3ヶ月は頑張って使ってたんですが、とうとう我慢しきれずティファールとマイヤーのフライパンを買ってしましました。

こっちはそこそこ軽く、持ち手も持ちやすいので今は重宝してます。値段もそんなに高くないのでいいです。でもテフロンなので、2~3年持てばいいほうかなと……IHの場合は、変にブランドものは買わずに、ティファールを選択してダメになったら買い換えるのがいいのかもしれません。雪平の様に軽くて、使いやすいIH用の鍋があれば速攻飛びつくんですが、現状では無いみたいです……。

また、IHのシステム自体がえらく高いです。ガスからIHに変えようと思ったら、普通に50万とかしやがります。賃貸物件に最初から付いてるとかじゃないと気軽には導入できないですねぇ。

IHのデメリット:業務用チックなでかい鍋が無い

雪平や鉄フライパン・中華鍋やアルミパンであれば30cmとか40cmとかのデカいサイズの鍋が普通に売ってるんですが、これがIH対応のオシャレ鍋やテフロンフライパンだと大きくても27cmくらいのサイズしかなく、10人前単位の大量の量を仕込んだりするのが非常に困難になりました。まぁ普通の人はそんなデカいサイズは必要ないと思うんですがw でも例えば四人家族とかで炒め物を四人前作りたい時なんかは、27cmのフライパンじゃ小さいので一気に作るのが出来ないですよね。

一応ネットで探せば30cmのテフロンフライパンはあるんですが、デザインがちょっとアレな感じで買う気にならず……ガス時代なら自分の好みの鍋を探すのに苦労しなかったんですが、IH用はまだまだ選択肢が少ないって感じがします。

IHのデメリット:フライパン返しがそんなにできない

料理好きが高じて華麗なフライパンさばきを身につけた料理男子も多いかもしれませんが、IHではフライパン返しをすると、熱源から離れてしまうので頻繁には出来ません。ちょっとくらいするのは問題ないですが、せっかく身につけた華麗なフライパン返しの技術はもう使えません。私も、若い頃中華鍋で塩を乾煎りしながらフライパン返しの練習をしたもんですが、あの技はほぼ封印されましたw

まぁ、フライパン返しも別に美味しい料理を作るのに必須な技術ではないので、そんなに問題はないかなと思ってます。IHにあった料理の仕方をすればいいだけですから。

IHのデメリット:フランベができない

これはどうあがいてもIHでは不可能です。フランベという定番技法が使えないのはフランベ好きには我慢ならないと思います。ただ、これも一応回避策があって、チャッカマンやガスバーナーを持っていれば一応フランベと同じ事が可能になります。我が家にはどちらもあるので、この心配は無いですが、私はそもそもそんなにフランベしませんでしたw

IHのメリット・デメリットまとめ

ここまでIHのメリットとデメリットを色々語ってきましたが、最後に完結にまとめまたいと思います。

IHの最大のメリットは「ガスよりも料理に集中できる」ということなんじゃないかなと感じました。火力の管理やキッチンの暑さ、これらが改善するのはメリットだと思います。

そして、IHの最大のデメリットは「全ての値段が高く、道具の選択肢が少ない」ということです。新しい技術なので、しょうがないとは思いますが、現状では気軽に導入できるかと言えば無理でしょう。IHは、まだまだセレブ向けの商品です。この辺は、あと20年くらいしたら状況は変わるかもしれませんね。

最後に

とりあえず私はこのままIHの可能性を追求する方向に突っ走りたいですね。デメリットも多々ありますが、「料理が趣味の人と言えばIH!」となるくらいの新しい概念を生み出していきたいなーとか考えています。「こだわる男のIH料理道」とかw 新しい技術だし、理系男子やガジェット好き男子の心をくすぐるようなイメージも作り出せるんじゃないかなと。主婦向けのイメージも安全・安心・清潔くらいなので、もっと拡張出来るはず。IHは、まだまだ始まったばかり。色々弄り倒す余地がありそうで、私のIHブームは当分続きそうです。

あ、ちなみに今住んでるこの物件、ディスポーザーが付いてるのも決め手の一つでした。ディスポーザーには数年前から憧れていたんですが、ディスポーザーの使い勝手に関してもまたレポートしてきたいですね。